1860年イタリアにて「オフィチーネ パネライ」創業。
オフィチーネ パネライ(Officine Panerai,)は、イタリアの高級時計ブランド。
1860年、イタリアのフィレンツェにてジョヴァンニ・パラネイ(Giovanni Panerai)が創業した。もともとはスイスの時計店だった。
パネライは、創業当初、時計ブランドとしてよりも精密機器メーカーとしての評価が高く、イタリアの海軍用ダイバーズウォッチで有名となった。例としては、海軍用のクロノグラフを搭載した懐中時計、蛍光防水機器を開発していた。
20世紀初頭には発光物質、ラジオミールを発明し、38年、これをそのまま時計のモデルの名前として、防水時計「ラジオミール」を発表。深海などで活動が必要になる海軍で重宝された。また、ラジオミールの製作にあたって、ロレックスから防水ケースやムーブメントの提供を受けたという逸話が残っている。なお、物質としてのラジオミールは放射性物質のため、現在のモデルにはラジオミールは使われていない。
長く軍用の時計メーカーだったが、冷戦の終結と共に需要がなくなり、93年から民間用に腕時計を限定的に発売。
97年、ジャガー ルクルト、IWC、ピアジェ、ヴァン クリーフ&アーペルなどを傘下に置くリシュモンのグループに入る。生産拠点もスイスに移す。
その後、国際的に大きく展開を広げ、トップブランドにまで上り詰めた。軍用として開発されてきたこともあり、パネライの時計は厚く、大きいことで有名。大型で厚い時計の流行のきっかけを作ったと言われることもある
2006年、自動車メーカーのフェラーリとコラボレーションでブランド「フェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ パネライ」を発表した。このコレクションには文字盤にフェレーリの跳ね馬がデザインされている。
2018年、東京・銀座に旗艦店をオープン。
パネライからは、レディーズ用の時計は発売していないが、小さなモデルを購入し、身に着ける女性がいる。マリンスポーツの大会にも積極的にスポンサーとして参加し、「パネライ・クラシック・ヨットチャレンジ」といった大会もある。