1961年、ホセ・アルバラデホがスペインのマヨルカにて[]「ヤンコ」創業。
ヤンコはスペインの高級シューズブランド。
主にグッドイヤーウェルト製法を採用しており、機能性にも定評がある。
創業者であるホセ・アルバラデホの家系(アルバラデホ家)は、スペインのマヨルカにて、19世紀から同族企業としてハンドメイド靴の製造を続けるメーカーだった。20世紀上旬にはスペイン国内で靴メーカーとしての地位を確立。20世紀中ごろまで「Sanson's」というブランドを運営していた。スペインには、ロエベに代表されるブランドがあるように、もともと欧州の中でも革靴の製造が盛んであったというバックグラウンドも持っている。
20世紀半ばには、一時、戦争、内乱の影響を受け工場を閉鎖した時期もあったが再興。その中でもホセは、1961年、高級靴ブランド、ヤンコ(YANKO)を創立。企画、デザイン、製造、販売の一貫性を導入、底材・木型も自社生産で行っている。これらの努力により生産性を飛躍的に向上。また、スペインのビスポーク靴のレベルを飛躍的に高めたとも言われている。特徴はイギリス靴のようなクラシカルなスタイルで、コバの張り出しを出来る限り抑えている。
80年代には100万足の靴を生産、一族の靴製造のビジネスを飛躍的に成長させている。クオリティが高いのにも関わらず値段がリーズナブルな点も特徴で、スペイン及びヨーロッパにおいて最大手クラスの皮革製靴企業となっている。
なお、創業者のホセ・アルバラデホは90年代後半にヤンコを離れ、ブランド「カルミナ」を創業している。
2002年、東京、神宮前に直営店をオープンしたが2010年に閉店。現在、日本での展開はセレクトショップや一部百貨店に限られている。