殺人の容疑で警察に捕まった殺し屋・ねずみ。警察はねずみに対し「罪を見逃す代わりに協力しろ」と持ちかけ、彼を覆面捜査官として麻薬組織への潜入捜査に送り込む。裏社会で渦巻く男たちの欲望の中、ねずみは殺し屋としての卓越した能力を発揮して暗躍する。危険な捜査に挑む警察と麻薬組織を牛耳るヤクザも絡む中、スリリングな攻防戦が繰り広げられる。警察とヤクザの板挟みになった殺し屋は生き残ることができるのか?
映画『Broken Rage』は、アマゾン(Amazon) MGMスタジオ製作のアマゾンオリジナル映画。第81回ベネチア国際映画祭正式出品作品であり、日本の配信動画作品がベネチア国際映画祭に正式出品されるのは初となる。北野武が監督・脚本・主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマにした物語を展開。裏社会を舞台に繰り広げられる骨太のクライムアクションにはじまり、後半では同じ物語でありながら、前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディを展開する。
主人公の殺し屋・ねずみを演じるのはビートたけし。ねずみを、麻薬捜査の覆面捜査官として捜査協力させようとする刑事役に、浅野忠信・大森南朋が名を連ねる。麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分は中村獅童、その若頭は白竜が演じる。