水木しげる生誕100周年記念「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」が、名古屋市博物館にて、2023年9月24日(日)まで開催される。東京・六本木に続く巡回展だ。
水木しげるは、『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとする妖怪を題材にした作品を多数発表し、妖怪を楽しむ文化を現代日本に定着させた漫画家。2022年に迎えた水木の生誕100周年を記念して開催される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」は、妖怪絵師であり研究家でもある水木の妖怪画創作の裏側に着目した展覧会だ。
会場では、全国各地の伝承に基づき、水木が描いてきた妖怪画の原画を、山、水、里、家の4つの場所に分けて一挙公開。『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場した「塗壁(ぬりかべ)」や「一反木綿」、「アマビエ」など、細密かつコミカルな筆致と、独特の世界観を持つ妖怪画が並ぶ。さながら百鬼夜行のように妖怪たちが勢揃いする展示会場にて、心ゆくまで妖怪画の数々を楽しむことができる。
また、水木が所蔵した妖怪関連資料や漫画作品の原稿なども展示。江戸時代の絵師・鳥山石燕の『画図百鬼夜行』、昭和初期の民俗学者・柳田國男の『妖怪談義』などを通して、水木に影響を与えた妖怪文化人の系譜を辿る。
さらに、生涯を通じて日本の妖怪だけでも1,000点近くの妖怪画を描いたという水木の妖怪画の制作手法についても着目。様々な資料や手法を駆使して妖怪に形を与えた水木による妖怪画の原画も交えて紹介する。
会場内の特設ショップでは、展覧会限定グッズを販売。メインビジュアルを使用したクリアファイルやTシャツ、ポストカードなどが揃う。
なお、名古屋会場では、入場者に向けて先着順で妖怪カードを配布。全11種類で、週ごとに絵柄が変わるため、欲しい絵柄があればスケジュールを合わせて訪れてみては。
水木しげる生誕100周年記念「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」
会期:2023年7月15日(土)~9月24日(日)
会場:名古屋市博物館 1階 特別展示室・部門展示室
住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日、8月14日(月)は臨時開館)、第4火曜日
観覧料:一般 1,600円、高大生 900円、小中生 500円
※中学生・高校生・大学生は学生証などを提示
※身体障害者は手帳、難病患者は受給者証の提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額
※当日券および障害者等割引券は名古屋市博物館、ブーウー(Boo-Woo)チケット、チケットぴあ(Pコード:686-517)、ローソンチケット(Lコード:41797)、セブンチケット(セブンコード:101-262)、イープラス、中日新聞販売店等で販売中
※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷ・地下鉄全線24時間券を利用して来館した者は当日料金より100円割引
※各種割引の併用は不可
【問い合わせ先】
名古屋市博物館
TEL:052-853-2655