企画展「イン・ビトウィーン」が、埼玉県立近代美術館にて、2023年10月14日(土)から2024年1月28日(日)まで開催される。
企画展「イン・ビトウィーン」は、近年埼玉県立近代美術館の収蔵作家となった早瀬龍江(はやせ たつえ)、ジョナス・メカス、林芳史(はやし よしふみ)に、ゲスト・アーティストとして潘逸舟(はん いしゅ)を迎えて、4人の作品や資料を関連作家による作品を交えつつ紹介する展覧会だ。
本展では、早瀬、メカス、林、そして潘の4人に焦点を合わせ、4つの小個展を連ねるようにして紹介。たとえばメカスは、1922年リトアニアに生まれ、第二次世界大戦中に強制収容所に収容されるも脱走し、難民キャンプを転々としている。1949年アメリカに亡命すると、16ミリフィルムカメラを用いて、日記を綴るように日常の光景を撮影するようになった。4人の作家のうち、収蔵作家の3人については、同館のコレクションを軸に展示し、新たな視点からその作家像を探ってゆく。
本展にはゲスト・アーティストとして、1987年上海に生まれ、東京を拠点に活動する潘逸舟が参加。潘は、個と社会、共同体との関係や、アイデンティティをテーマに、自身の身体を用いたパフォーマンス、映像、インスタレーション、そして絵画などを発表してきた。本展では、近年の上海における隔離生活の経験を題材に、目に見えない境界について問いかける新作を展示する。
本展で着目するのが、「境界」のあわいを往還する作家のあり方だ。現実と虚構、国境、ジェンダーなど、世界にはさまざまな境界がある。本展では、日常的な営みを起点に、創作を通して他者との境界や自己のアイデンティティについて思索を深める、それぞれの作家の足跡に光をあててゆく。
企画展「イン・ビトウィーン」
会期:2023年10月14日(土)〜2024年1月28日(日)
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
開館時間:10:00〜17:30(展示室への入場は17:00まで)
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)は開館)、12月25日(月)〜1月3日(水)
観覧料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 800円(640円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障害者手帳の提示者および付添者1名は無料
※企画展観覧券(ぐるっとパスのぞく)の所持者は、あわせてMOMASコレクション(1階展示室)も観覧可
【問い合わせ先】
埼玉県立近代美術館
TEL:048-824-0111