企画展「蘭花譜と大山崎山荘─大大阪時代を生きた男の情熱」が、京都のアサヒグループ大山崎山荘美術館にて、2024年3月9日(土)から5月12日(日)まで開催される。
大正時代から昭和時代初期にかけて建設された貴重な建築「大山崎山荘」の姿を今に伝える、アサヒグループ大山崎山荘美術館。大山崎山荘を造ったのが、大阪で活躍した実業家・加賀正太郎(かが しょうたろう)である。学生時代にヨーロッパを周遊した加賀は、イギリスで目にした景色や建物に触発されて、イギリスの建築様式を模倣したこの建築を建設したのであった。
また、加賀が生涯をかけて情熱を傾けたのが、蘭の栽培だ。イギリスのキュー王立植物園で洋蘭栽培を目の当たりにした彼は、山荘の裏手に温室を設け、自ら蘭栽培をスタート。その記録として監修・制作された植物図譜『蘭花譜』には、木版画83点、カラー図版14点、単色写真図版7点の104点が収録されており、なかでも木版画は美術品としても高く評価されている。
企画展「蘭花譜と大山崎山荘─大大阪時代を生きた男の情熱」では、『蘭花譜』に収められた104点を一挙公開。とりわけ木版画においては、江戸時代から続く錦絵の技術、こだわりぬいた材料と手仕事が生みだす、美麗な色彩と高い技術にふれることができるだろう。
また、加賀が残した大山崎山荘にも着目。貴重な古写真などを紹介するほか、 大山崎山荘を訪れた人々にも光をあてる。
企画展「加賀正太郎没後70年・ニッカウヰスキー90周年記念 蘭花譜と大山崎山荘─大大阪時代を生きた男の情熱」
会期:2024年3月9日(土)〜5月12日(日)
会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館
住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:3月11日(月)、4月8日(月)・15日(月)・22日(月)・30日(火)、5月7日(火)
入館料:一般 1,100円(1,000円)、高校・大学生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体の場合
※障害者手帳の所持者は300円
【問い合わせ先】
アサヒグループ大山崎山荘美術館
TEL:075-957-3123(総合案内)