展覧会「カルダー：そよぐ、感じる、日本」が、東京の麻布台ヒルズ ギャラリーにて、2024年5月30日(木)から9月6日(金)まで開催される。

アレクサンダー・カルダー、東京で約35年ぶりの展覧会

アレクサンダー・カルダーは、動きを取り入れた彫刻「モビール」を手がけたことで知られる芸術家だ。1898年アメリカに生まれたカルダーは、針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という彫刻の手法によって、芸術活動をスタート。吊るされた抽象的な構成要素が、バランスを保ちながら動く作品「モビール」を発明したことでよく知られることになる。

初期の「モビール」には、しばしばモーターで動く作品があったものの、カルダーは徐々に機械駆動から離れ、気流や光、湿度などに反応する作品を制作するようになる。また、絵画やドローイング、版画、宝飾品など、多岐にわたる表現を手がけるほか、1950年以降には、ボルトで固定した鉄板を使用し、壮大なスケールの屋外彫刻の制作に力を注いだ。

「カルダー：そよぐ、感じる、日本」展は、東京で約35年ぶりとなるカルダーの展覧会。本展で着目するのが、カルダー作品における日本の伝統や美意識との共鳴だ。カルダー自身は生前、日本を訪れることはなかったものの、その作品には、不均衡性や非対称性といった日本の造形感覚に通ずる部分を見出すことができる。会場では、代表作であるモビールをはじめ、1930〜70年代の作品約80点を紹介する。

展覧会概要

展覧会「カルダー：そよぐ、感じる、日本」
会期：2024年5月30日(木)〜9月6日(金)
会場：麻布台ヒルズ ギャラリー
住所：東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
開館時間：月・火・水・木・日曜日 10:00〜18:00 / 金・土曜日、祝前日 10:00〜19:00
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)

■観覧料
・前売券
販売期間：2024年4月22日(月)10:00〜5月29日(水)23:59
価格：一般 1,100円、専門・大学生 1,000円、高校生 800円
・通常券
販売期間：2024年5月30日(木)10:00〜9月6日(金)18:30
価格：一般 1,500円(1,300円)、専門・大学生 1,200円(1,000円)、高校生 1,000円(800円)
※( )内はウェブサイトからの事前予約料金
※オンラインでのチケットに在庫が残っている場合のみ、窓口でもチケットを販売
※中学生以下は無料(学生証を要提示)
※障がい者手帳の所持者および介助者(1名まで)は通常料金の半額(予約不要・来館時にインフォメーションカウンターにて障がい者手帳を提示のうえ、チケットを購入のこと)

【問い合わせ先】
麻布台ヒルズ ギャラリー
TEL：03-6402-5460

All works by Alexander Calder
© 2024 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York
All photos courtesy of Calder Foundation, New York / Art Resource, New York