「Cloth: Label 1, 2, 5, 6」
2002-2005
©Richard Tuttle
Courtesy of Tomio Koyama Gallery
2015年1月14日(水)から2月2日(月)まで、アメリカ人アーティスト、リチャード・タトル(Richard Tuttle)の版画展が、東京・渋谷ヒカリエの「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」で開催される。
リチャード・タトルは、1960年半ばから現在に至るまで、半世紀にわたるその長いキャリアにおいて、彫刻、ペインティング、ドローイング、コラージュ、インスタレーション、そして詩や出版物など、ジャンルすら飛び越えた作品群を発表し続けてきた。
その作品に共通しているのは、何にも規定されない自律性と独立性。作品自体のもつライン、フォルム、質感、色、ボリュームが構築するのは 、既存の表象や認識の外にある、いきいきとして詩的な視覚言語であり、豊かな知覚的効果だ。
作品に使用されているのは、ありふれた、あるいは壊れやすい紙や木片、ワイヤーや金属片などの素材だが、それが直截でありはかなげであればあるほど、作品はより驚きに満ちあふれる。
本展では、2014年12月までロンドンのホワイトチャペル・ギャラリー(Whitechapel Gallery)にて展示された版画シリーズ「Type」や、「Cloth」などの作品が展示される。
版画の道具、素材、行為、コラボレーションに深い関心をもち、その長いキャリアで多数の版画作品を発表してきたタトル。彼の作品の一部を鑑賞する事ができる貴重な展覧会に、是非足を運んでみてはいかがだろう。
■リチャード・タトル
1941年アメリカ、ニュージャージー州ローウェイ生まれ。1963年、ハートフォードのトリニティー大学卒業。ニューヨークおよびニューメキシコにて制作活動を行う。作品はニューヨーク近代美術館、テート・モダン、ポンピドゥー・センターなどを始めとする数多くの美術館等に収蔵されている。
【開催概要】
リチャード・タトル 版画展
期間:2015年1月14日(水)~ 2月2日(月) ※展覧会期中無休。
時間:11:00~20:00
場所:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、渋谷ヒカリエ8階
入場料:無料