展覧会「山口小夜子 未来を着る人」が、東京都現代美術館で、2015年4月11日(土)から6月28日(日)まで開催される。
「三宅一生『馬の手網』を着た小夜子」 撮影:横須賀功光 1975年
山口小夜子は、1970年代初頭よりアジア人初のトップ・モデルとして、世界を舞台に一世を風靡しながら、国内に向けても日本女性の新たな美を提示した女性。本展では、彼女がモデルとして活躍した時代から、突然の死を迎えるまでの軌跡をたどりながら、影響を受けた現代のアーティストの作品が紹介されている。
本展の構成は大きく分けて2つ。ひとつは、コラボレーションを通じて、世代やジャンル、東洋と西洋、オーバー・グラウンドとアンダー・グラウンドなど、異なるものを繋ぎ“SAYOKO”という、ひとつのジャンルを打ち立てたと言うべき山口小夜子の軌跡を、アーカイヴとともに辿るもの。そしてもうひとつは、彼女の身辺で活動した表現者たちが制作した、小夜子に捧げる新作インスタレーションだ。宇川直宏や山川冬樹、エキソニモなどは、現在のシーンにおいて大きな影響力を持つ先端的なアーティストとなっている。
左) 「資生堂 舞」 ポスター 撮影:横須賀功光 AD:中村誠 1978年、右) 撮影:下村一喜 2005年
また、自ら自由にリメイクし愛着を伝える旧蔵の服を小夜子マネキンによって展示。「ウェアリスト(着る人)」と自身を表現するように、ファッションと美意識を片時も忘れなかった、彼女の気配が場内に充満するような、パワーのある展覧会となる。
「世界の4人のトップ・モデル」にも選ばれた、日本を代表するスーパーモデルの生涯と、その偉大なる功績を、その目で確かめてみては。
【展覧会概要】
山口小夜子 未来を着る人
会期:2015年4月11日(土)〜6月28日(日)
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
会場:東京都現代美術館企画展示室地下2階
住所:東京都江東区三好4-1-1
TEL:03-5777-8600
休館日:月曜日、5月7日(木)
※5月4日(月)は開館。
観覧料:一般 1,200円/大学生・65歳以上 900円/中高生 600円
※小学生以下無料(保護者の同伴が必要)
※20名以上の団体は2割引
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を持った者と、その付き添いの者(2名まで)は無料