19世紀の女性画家ベルト・モリゾの生涯を描いたフランス映画『画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密(原題:Berthe Morisot)』が、YEBISU GARDEN CINEMAで上映される。公開日は2015年6月13日(土)。
この映画は、美術史とともに描かれる、1人の女性の物語。19世紀半ばにフランスで起こった芸術運動「印象派」。その印象派の誕生に大きくかかわった女性画家ベルト・モリゾが、巨匠エドゥアール・マネとの出会いを経て、一人の女性として成長していく過程を描く。
主人公のベルト・モリゾは画業の初期において、マネの絵のモデルをたびたび努めていた。マネの代表作『バルコニー』、『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』にも描かれている。同時にその頃、モリゾはマネの画風から多くを学んだという。本作ではアーティストとしてのベルト・モリゾだけでなく「女性」として生きることと「画家」として生きることの両方でゆらぐ姿を映し、今まで描かれることのなかったマネとの関係をも織り込まれている。
本作のメガホンをとったのは、カロリーヌ・シャンプティエ。彼女は2009年に東京国際映画祭の審査員を努め、諏訪敦彦の『H story』と『不完全なふたり』、河瀬直美『七夜待』などの撮影も手がけ、日本ともゆかりが深い。グザヴィエ・ボーヴォワ監督作品『神々と男たち』(2010)ではセザール賞撮影賞を受賞した。
主役ベルト・モリゾには『ココ・シャネル』(2009)や、『恋人たちのアパルトマン』(1995)などに出演しているマリーヌ・デルテリム。そしてモリゾを導く、後の巨匠エドゥアール・マネを演じたのはフランソワ・オゾンの『焼け石に水』(2000)でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされたマリック・ジディだ。
■あらすじ
パリ16区のサロンに出品していたベルト・モリゾは、ルーヴル美術館で姉と摸写をしている時、既に、美術界では名をなしていたマネと会い、モデルを依頼され、彼のアトリエに通うことになる。女性は家庭に入るものという時代、画家を目指すモリゾは数々の苦悩が。戦争が始まり、時代に翻弄されながらも、夢を追い続ける女性の人生の物語。
【詳細】
『画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密』
公開:2015年6月13日(土)
場所:恵比寿ガーデンシネマ(YEBISU GARDEN CINEMA)
上映時間:105分
監督:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:マリーヌ・デルテリム、アリス・バトード、マリック・ジディ
配給:ユナイテッド・シネマ
配給協力:KADOKAWA
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