森村泰昌《自画像の美術史(カラヴァッジョ/マタイとは何者か)》2016 年 作家蔵
日本の現代美術を代表する美術家・森村泰昌の初となる大規模個展「森村泰昌:自画像の美術史 - 『私』と『わたし』が出会うとき」が、国立国際美術館で開催される。期間は2016年4月5日(火)から6月19日(日)まで。
美術家・森村泰昌は、一貫して名画の登場人物や映画女優、20世紀の歴史上の有名人物などに自らが扮するセルフ・ポートレイトを手がけてきた。本展では、森村として初めての長編映像作品を含む約30点の新作、未発表作と過去の代表作あわせて約130点を展示。
左)森村泰昌《自画像の美術史(ゴッホ/青)》2016 年 作家蔵
右)森村泰昌《自画像の美術史(レオナルドの顔が語ること)》2016年 作家蔵
初期の《肖像(ゴッホ)》を始め、17世紀オランダ絵画の巨匠レンブラントの自我を深く探った「レンブラントの部屋」シリーズ(1994年)、20世紀メキシコ現代絵画の第一人者フリーダ・カーロの人生の愛と死を森村独特のテイストで作り上げた「私の中のフリーダ(花輪)」シリーズ(2001年)など過去に発表され、高い評価を得た作品が並ぶ。
他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチやデューラー、カラヴァッジョ、ルブラン、マグリット、ダリ、そして30年ぶりにゴッホの自画像に扮して制作した新作を展示。これらの作品群からは、自画像になることで露になる画家、作品に対する森村の解釈、西洋美術史における自画像への森村による批評を知ることができる。
また、本展のために新たに制作された映像作品は、新進気鋭の映像作家・藤井光を起用し、全編60分を超える、森村の試みとしては初めての長編映像作品だ。自画像を描く画家そして森村が登場し、それぞれの独白の中から「私」とは何かを浮かび上がらせる。
【開催概要】
森村泰昌:自画像の美術史 - 「私」と「わたし」が出会うとき
期間:2016年4月5日(火)〜6月19日(日)
会場:国立国際美術館 展示室
住所:大阪市北区中之島 4-2-55
時間:10:00〜17:00 ※金曜日は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、5月2日は開館)
観覧料:
一般 1,300円(1,100円) / 大学生 900円(700円)/ 高校生 500円(300円)
※中学生以下無料 ※団体は20名以上
※心身に障害のある者とその付添者1名は無料(証明できるものを提示)
※本料金で「田中一光ポスター展」、「コレクション1」観覧することが可能
※前売券の販売期間は3月5日(土)〜4月4日(月)
■早割ペア券
一般 2枚1組:1,800円
販売期間:2016年2月5日(金)〜3月4日(金)
※一般2枚をセットにして得な価格で販売。
※当日券(一般 1,300円)を2枚購入するより800円得。