■ターザンを演じるためにどのような役作りをされたのでしょうか。
かなり過酷な肉体作りに励みました。特につらかった思い出は、撮影が一度終わってから、1シーンだけ取り直しをしたいといわれたこと。やっと好きなものを食べられることが嬉しくて太ってしまっていたので、また3か月間、禁酒して食べ物も規制して、トレーニングもして、という生活に戻らなくてはいけなかったので。「あの1シーンだけなら、CGでできないのかよ!」ってジムで叫んでいました(笑)。
でも、それがCGでできたとしても僕は肉体作りをしたでしょうね。イギリス貴族の格好をしているときも、常に洋服の下に隠れた肉体があるっていう事実を作りたかったですし、自分がターザンと想い込めるように妥協したくなかったです。
実際、そういった役作りをしていく中で、あるいは監督と一緒に役を形成していく中で、僕がターザンになった気がしたし、ターザンが僕になってきたという気がしました。
■ご自身とターザンが非常に近づいたというのは、どのような面で感じられたのでしょうか。
人間は本来は動物であり、野性と人間性という2面性を持っている。そういう点は、誰もがターザンと同じではないかと非常に強く感じていて。その共感部分があったからこそ、彼に近づき、なりきることができたんだと思います。
演技の中で、感情移入することがとても難しい部分もありました。例えば、動物との会話のシーン。実際の撮影時には、テニスボールを目の前にして演じていたんです。自分の気持ちをどのように表すかというのは興味深いことでもあり、彼になりきるという上でのチャレンジでもありました。
■演技を通して改めてアレクサンダーさんが思う、ターザンの魅力って何でしょうか。
僕は、ターザンはヒーローの原点だと思うんです。彼は、思いやりがあって、人を脅したりしない。そして、心を通わせてリーダーシップを取れる人ですよね。それが彼の魅力であり、いつの時代も求められること。現代の世界、今スグにでもターザンのようなヒーローが必要なのかもしれません。
■ストーリー
すべてを手に入れた英国貴族。美しい妻と裕福な暮らし送る男ジョン。彼の別の名は“ターザン”。産まれて間もなく、国の反乱に巻き込まれ、コンゴのジャングルで動物たちに育てられたのだった。スマートにしてワイルド、そのアンバランスな魅力を備え持つターザンは英国政府でも一目置かれる存在だった。ある日、政府の命により、外交の為、妻ジェーンとともに故郷へ戻る。しかしそれはターザンに仕組まれた罠だった。故郷は侵略され、ジェーンはさらわれてしまう。愛する妻と故郷を救うため、持てるすべてを投げうちジャングルに戻ること決意するターザン。果たしてターザンは、己の野生を呼び覚まし、すべてを取り戻すことが出来るのか?
【詳細】
映画『ターザン:REBORN』
原題:The Legend of TARZAN
公開日:2016年7月30日(土) 2D/3D 全国ロードショー
監督:デイビッド・イエーツ
キャスト:アレクサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン/クリストフ・ヴァルツ
日本版主題歌:[Alexandros](アレキサンドロス)「Nawe, Nawe(ナーウェ ナーウェ)」
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