「バロックの巨匠たち」展を兵庫・姫路市立美術館で開催。会期は、2017年2月8日(水)から3月28日(火)まで。
レンブラント・ファン・レイン《襞襟を着けた女性の肖像》ヨハネ・パウロ2世美術館
©Museum John Paul Ⅱ Collection
ルネサンス以降、16〜19世紀にかけて西洋全体を巻き込んで起こったバロック美術。バロックとは「いびつな真珠」を意味する。そしてその言葉の通り、穏やかな光に満ちた豊かな肉体のヴィーナスや聖母を描いたルネサンスに対し、バロックはその調和を揺るがし、人々の感情を暴き出すような劇的なドラマを描いた。
とは言ってもバロックとはヨーロッパ中に広がった様式であり、一言に「バロック」とまとめることはできない個性あふれる時代だ。本展では、バロックをイタリア、オランダ、フランドル絵画、そしてドイツ・フランス・スペインの4つのセクションに分け、各地域を代表する画家たちの作品を約44点紹介する。
17世紀初頭フランドル派の画家《バベルの塔》プラハ国立美術館
©National Gallery in Prague 2016
舞台装置のように劇的な光と闇のコントラストと、本質を暴くような鋭いリアリズムで、観るものをドラマの中に引き込むイタリア・バロック。本展では、「バロックの父」と呼べるほど偉大なイタリア画家ティツィアーノ・ヴッチェリオの作品を展示。そして市民社会が成立し、王族ではなく市民のために絵画が制作されたという特殊な背景を持つオランダ・バロックからは、フェルメールと並ぶ天才、レンブラント・ファン・レインが登場。
一方、北方ヨーロッパのフランドル絵画には、どこかミステリアスな魔力を持つ不思議な想像世界が広がっている。会場では代表作《バベルの塔》をはじめ、そんな不思議な世界観を代表する作品を描いた画家ピーテル・ブリューゲル(父)も展示。その他に、危険なエロティシズムを漂わせる裸婦たちで知られるドイツのルカス・クラーナハ(子)や、フランスバロックの代表画家ニコラ・プッサンの作品も見ることができる。
【詳細】
「バロックの巨匠たち」展
会期:2017年2月8日(水)〜3月28日(火)
会場:姫路市立美術館 企画展示室
住所:兵庫県姫路市本町68-25
休館日:月曜日 (ただし3月20日(月)、27日(月)は開館)、3月21日(火)
開館時間:10:00〜17:00 (入場は16:30まで)
観覧料:一般 1,000(800)円 / 大学・高校生 600(400)円 / 中・小学生 200(100)円
※( )内は20名以上の団体・前売り料金
※インターネット割引:それぞれの観覧料から100円引き(2月8日(水)より割引券を姫路市立美術館ホームページに掲載)
前売券取り扱い場所(2月7日(火)まで):姫路市立美術館友の会、キャスパホール、兵庫県立歴史博物館、神姫バスプレイガイド、ヤマトヤシキ友の会、中井三成堂、加古川総合文化センター、兵庫県立美術館
前売券(2月7日(火)まで)および当日券(年2月8日(水)から3月28日(火)まで)取り扱い場所:
ABC ぴあ、チケットぴあ、ローソンチケット、CN プレイガイド、e+(イープラス)、セブンチケット、阪神プレイガイド
※サークルK・サンクス、セブン-イレブン、ファミリーマート、MINISTOP、ローソンでも購入可能。
【問い合わせ先】
姫路市立美術館
TEL:079-222-2288