展覧会「没後70年 北野恒富展 なにわの美人図鑑」が大阪・あべのハルカス美術館にて開催される。会期は2017年6月6日(火)から7月17日(月・祝)まで。
北野恒富《宝恵籠》昭和6年(1931)頃 大阪府立中之島図書館
※後期展示 6/27~7/17
北野恒富は大阪の女性たちを描き続けた画家。「画壇の悪魔派」と呼ばれた妖艶美漂う初期の作品から、次第に内面表現を深化させた作品を生み出すようになる。そして、モダンな感覚を秘め上品な華やかさを表す「はんなり」に到達。
大阪で初の本格的な大回顧展となる本展では、その生涯で生み出した作品約190点を一挙に公開。見ているだけで迫力が伝わってくる《淀君》や大阪の良家の姉妹を描いた《いとさんこいさん》など、大阪にゆかりのある女性たちがバリエーション豊かに描かれている。
左) 北野恒富《新浮世絵美人合 三月 口紅》大正6~7年(1917~18)頃 個人蔵
右) 北野恒富《願いの糸》大正3年(1914) 木下美術館
また、代表作の素描を収めたスケッチブックを多数展示。そこから作品が実際に描かれるまでの過程を覗き見ることが出来る。当時新しい時代を感じさせるとして人気を博したアールヌーヴォー調の妖艶な美人のポスターなども多数展示、商業デザイナーとしての側面も紹介していく。
さらに、恒富が設立した画塾「白耀社」の島成園や中村貞以らの名作もあわせて展示する。近代大阪画壇の巨匠の豊かな芸術観をじっくり感じ取ることができる。
【詳細】
没後70年 北野恒富展 なにわの美人図鑑
会期:2017年6月6日(火)~7月17日(月・祝)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
開館時間:火~金 10:00~20:00
月・土・日・祝 10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで。
休館日:6月12日(月)、26日(月)
観覧料:一般 1,300(1,100)円、大学・高校生 900(700)円、中学・小学生 500(300)円、前売りペアチケット 2,000円 (2枚組、一般のみ)、未就学児 入場無料
※()内は前売り券と15名以上の団体。
※障がい者手帳持参者は、付き添い1名まで当日料金の半額。
※前売券、前売りペアチケットは6月5日(月)まで販売。