マット・デイモン主演最新作、映画『ダウンサイズ』が2018年3月2日(金)に日本公開される。監督はアレクサンダー・ペインが務める。
映画『ダウンサイズ』は、“全人類の縮小計画”という突飛なアイディアを「こんな未来が本当に来るのかも」と思わせるほどリアルに描く、社会風刺とコメディの風味を利かせた奇想天外なドラマだ。
『ダウンサイズ』の舞台は、人口が増え続けた事で住みづらくなってしまった地球。ノルウェーの科学者によって、人間の体のサイズを13cmに縮小する方法が発見され、地球規模の社会問題として人類を悩ます人口過多問題を一気に解決する「全人類縮小200年計画」が持ち上がる。
ネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送る、どこにでもいる平凡な男ポール・サフラネック(マット・デイモン)と妻オードリー(クリステン・ウィグ)。彼らは少しの蓄えでも裕福になれ、幸せな生活が約束される縮小された世界に希望を抱き、13cmの身体で生きていくことを決意するが…。
主人公のポール・サフラネックを演じるのは、マット・デイモン。「ボーン」シリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』、アカデミー賞主演男優賞にノミネート映画『オデッセイ』での活躍も記憶に新しい。そのほか、ポールの妻オードリー役に『ゴーストバスターズ(2016)』のクリステン・ウィグ、ミニチュア人類社会のカギを握る謎の男役にクリストフ・ヴァルツと実力派キャストたちが脇を固める。
物語を大きく動かす重要なキャラクターとしてタイ出身の新鋭ホン・チャウが出演し、見事な演技を披露。その演技でゴールデン・グローブ助演女優賞にノミネートされた。
ホン・チャウにとって『ダウンサイズ』が、映画出演2作目という驚異的なスピードでの初ノミネートとなった。
オープニング作品を飾った「第74回ヴェネツィア国際映画祭」で行われた公式記者会見に出席したマットは「世界中の俳優がペイン監督と仕事をしたいと思っているんだ。もし電話帳の役を頼まれたら、電話帳だって演じるよ。この作品は、とにかく脚本が美しく、素晴らしい。オリジナリティに溢れてユニークなんだ。『ダウンサイズ』は、本当に美しくて前向きな映画だよ」とコメント。
ペイン監督も「この作品は、SFの要素を持ち、大きなキャンバスで物語を描いているが、これまで(脚本家の)ジムと一緒に作ってきた作品と同様のトーンやユーモアの感覚もあるんだ」と、本作に対する自信を覗かせている。
アレクサンダー・ペインは、ジャック・ニコルソン主演の『アバウト・シュミット』で注目を集め、その次に発表したロードムービー『サイドウェイ』で不動の地位を築く。アカデミー脚色賞を受賞した。その後も、『ファミリー・ツリー』で第84回アカデミー賞脚色賞を受賞した。過去7回のノミネートで2つを受賞、今やアカデミー賞の常連となった。
ミニチュア写真家・田中達也とのコラボレーションアートが公開された。田中達也は2017年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックを担当したことで知られるミニチュア写真家。2018年3月には「ミニチュア ライフ カフェ ラウンジ」を開催予定だ。
作品タイトルは「贅沢はダウンサイズの醍醐味。贅沢は地球環境への大ゴミ。」。青いごみ袋を海に見立て、海水浴を楽しむ人々の様子や、地球温暖化のなかで生きるペンギンたちを描くなど、現代における社会問題の数々が凝縮された作品へと仕上げた。
映画『ダウンサイズ』
公開時期:2018年3月2日(金)
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
キャスト:マット・デイモン、クリストフ・ヴァルツ、ホン・チャウ、クリステン・ウィグ
製作:マーク・ジョンソン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
製作総指揮:ミーガン・エリソン、ジム・バーク、ダイアナ・ポコーニイ
原題:Downsizing
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