2012年4月19日(木)~7月3日(火)の期間中、神戸ファッション美術館で「憧れのイヴニング・ドレス ―パリ・オートクチュールを中心に―」が開催される。また4月21日(土)、5月12日(土)と6月16日(土)の14:00~から30分間、学芸員によるギャラリートークも実施予定。
パリ・モードが創り出したさまざまなドレスの中に、いつの時代にもその中心には「夜会服」とも称される絢爛豪華なイヴニング・ドレスが存在する。19世紀前半のフランスの上流社会では、モーニング・ドレス、アフタヌーン・ドレス、ティー・ガウン、イヴニング・ドレスなど、時間に合わせて衣装を着替えるという習慣があり、夜を彩る様々な娯楽が誕生した1850年代、女性たちはディナー・ドレス、ボウル・ガウン(舞踏服)、シアター・ドレス、オペラ・ドレスなど目的に合わせてイヴニング・ドレスを選び、身にまとって出かけていた。時代の空気を色濃く反映し変貌する社交の形態とともに、その重要な要素であるドレスもオートクチュールの成熟とともに多様化、そして発展していった。
左)イヴニング・ドレス 1865年頃 フランス 神戸ファッション美術館蔵
右)クリスチャン・ディオール ボウル・ガウン 1957年 神戸ファッション美術館蔵
今回の展覧会では、第二帝政以降の約150年間の夜会服をパリのオートクチュールを中心に展示。時代背景から生まれたドレススタイルやポール・ポワレ、キャロ姉妹店、ジャンヌ・ランバン、クリスチャン・ディオール、ピエール・バルマン、マダム・グレ、クリストバル・バレンシアガ、エルザ・スキャパレリなど、流行を生み出してきたデザイナーの作品より、いつの世も女性が憧れ、夢見てきたイヴニング・ドレスの究極のエレガンスを実際に見ることができる。
【展覧会情報】
憧れのイヴニング・ドレス ―パリ・オートクチュールを中心に―
会場 : 神戸ファッション美術館
住所 : 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料 : 一般500円 小中高65歳以上250円
※入館者は「神戸ゆかりの美術館」を無料で回覧可能
※「小磯記念美術館」へは入館券の半券提示により団体料金で入館可能
※上記料金で特別展示とベーシック展示の両方を回覧可能
■ギャラリートーク
開催日時 : 4月21日(土)、5月12日(土)、6月16日(土) 14:00~(約30分)
※申し込み不要
【問い合わせ先】
神戸ファッション美術館
TEL : 078-858-0050
URL : http://www.fashionmuseum.or.jp/