展覧会「マリー・ローランサンとモード」が、京都市京セラ美術館 本館にて、2023年4月16日(日)から6月11日(日)まで開催される。東京のBunkamura ザ・ミュージアムでも開催される巡回展だ。
ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリは、「レ・ザネ・フォル(狂乱の時代)」と呼ばれ、さまざまな才能がジャンルを超えて交流し、豊かな文化が育まれた場であった。そして、この時代を代表する存在に、マリー・ローランサンとココ・シャネルというふたりの女性を挙げることができる。
ローランサンは、初期にはキュビスムの影響を強く受けた作品を手がけていたものの、徐々にパステル調の淡い色調で描かれた作風に変化。女性の優美さを引き出すその肖像画は、1920年代のパリで大いに人気を博した。
一方でシャネルは、第一次世界大戦を契機とする女性の社会進出、都市に花開いた大衆文化や消費文化を背景に、活動的でありながらもエレガントなファッションデザインを提案。そのドレスやスーツなどには、ストレートなシルエットや膝下のスカート丈をに採用するほか、抑制された色である黒を多用している。
展覧会「マリー・ローランサンとモード」では、ローランサンとシャネルを軸に、両大戦間パリの芸術界を展観。とりわけ、1920年代パリを特徴付ける「越境」という言葉に着目し、国境とジャンルを柔軟に飛び越えて展開した当時の美術やファッションを、約90点の作品から紹介する。
さらに、現代におけるローランサンとシャネルの交錯にも着目。1983年から36年間にわたってシャネルのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルドが、ローランサンの絵画に着想を得て手がけた2011年春夏 オートクチュール コレクションのドレスを、ローランサンの《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》とともに展示する。
展覧会「マリー・ローランサンとモード」
会期:2023年4月16日(日)〜6月11日(日)
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00〜18:00(展示室への入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,500円(1,300円)、小・中学生 700円(500円)、未就学児 無料(要保護者同伴)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※障がい者手帳などの提示者および介護者1名までは無料
※チケットは、2月14日(火)10:00より、公式オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード 686-368)、イープラス、セブンチケット(セブンコード 099-099)、CNプレイガイドほかにて販売
※予定は変更となる場合あり(最新情報については展覧会ホームページなどを確認のこと)
【問い合わせ先】
京都市京セラ美術館
TEL:075-771-4334