エルメス(HERMES)の日本旗艦店、メゾンエルメス(東京・銀座)のプライベートシネマでは、『"時"の恵み』をテーマにしたプログラムを開催中。6月は膨大な作品を残した現代の孤高のアーティストの人生を描いた異色のドキュメンタリー「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」を上映する。
「非現実の王国で」は、アウトサイダーアーティストのヘンリー・ダーガー(1892-1973)が、病院での雑務係の仕事の外で、自室にこもり妄想を綴り、生涯をかけて生み出した小説のタイトル。彼の死後、40年間暮らしたアパートの部屋から15,000ページを超えるその原稿と数百枚の挿絵が発見された。
小説の中で繰り広げられるのは、人間離れした能力を備えた邪悪なグランデリニアンから子どもたちを救うべく立ち上がった7人の無垢なる少女たち、"ヴィヴィアン・ガールズ"の壮絶な闘いの物語。この壮大なる抒情詩を元に2年の歳月をかけて制作されたアニメーションを含む本作品は、一人の孤独なアーティストの知られざる時間を伝えてくれる。
【上映情報】
プログラム名:"時"の恵み Ⅱ - 時の向こう側
上映作品:『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
会場:メゾンエルメス10階 ル・ステュディオ(東京都中央区銀座5-4-1)
上映日程:
6月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、30日(土)
11:00/14:00/17:00
料金:無料
予約方法:
http://www.maisonhermes.jp/reservation/
※上記URLよりアクセスし、会員登録後に予約
【作品情報】
『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
2004年 アメリカ 82分 カラー/アメリカン・ビスタ/SRD
監督:ジェシカ・ユー
ナレーション:ラリー・パイン/ダコタ・ファニング
プロデューサー:スーザン・ウエスト
アニメーション・プロデューサー:カーラ・ヴァロウ
音楽:ジェフ・ピエール
字幕翻訳:石田泰子