アニメーション映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のドルビーシネマ&4D版が、2021年12月2日(木)、全国84館の映画館で復活上映。6月11日(金)に公開された人気作が、一夜限りの復活を遂げる。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、『機動戦士ガンダム』の生みの親として知られる富野由悠季が1989年から1990年にかけて全3巻で発表した小説。劇場版アニメーション『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』および小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』で描かれた「第二次ネオ・ジオン戦争」の後の世界を舞台に、ブライト・ノアの息子であり、反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーとして新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆るハサウェイ・ノアの戦いを描いた作品だ。
これまで多数のゲーム作品に登場しているほか、プラモデルやフィギュアで主要モビルスーツが立体化されるなどその人気は根強く、ファンからのアニメーション化を望む声も多かった。今回は、2018年11月30日(金)に公開された映画『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』に続く、宇宙世紀の新たな100年を描くサンライズのプロジェクト「UC NexT 0100」第2弾作品として、アニメーション化が実現する運びとなった。
■『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』について
1988年3月に劇場公開された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は、ガンダムシリーズの第1作目『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争から続く、主人公のアムロ・レイと、その運命的ライバルであり、対立するネオ・ジオンを率いるシャア・アズナブルを中心とした物語の最終章。『逆シャア』という略称でファンからも親しまれている。
ハサウェイ・ノアは、一年戦争時(ガンダムシリーズ1作目の『機動戦士ガンダム』)からのアムロ・レイの戦友であり、地球連邦宇宙軍第13独立艦隊司令を務めるブライト・ノアの息子。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、シャア・アズナブルに惹かれてネオ・ジオンについた思い人クェス・パラヤを救出すべく無断で戦場に出ることとなる。しかし、そこでは想像をはるかに超える過酷な現実が待ちかまえていた。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で描かれるハサウェイは、シャア・アズナブルが起こした反乱(第二次ネオ・ジオン戦争)をくぐりぬけた後、短い軍役を経て、地球で植物監視官候補として訓練を受けている。スペースコロニーの農業ブロックからの帰り、乗り合わせたハウンゼン356便でマフティーを名乗るハイジャックに遭遇。軍仕込みの身体能力でそれを制圧し、多くの閣僚たちの称賛を受けるが、そのハサウェイこそが、その閣僚たちの暗殺を行う反地球連邦政府運動マフティーのリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンである。
ハサウェイが駆るのは、アナハイム・エレクトロニクス社製(※2)の第五世代モビルスーツ「Ξ(クスィー)ガンダム」。地球連邦軍が投入した大型モビルスール「ペーネロペー」と姉妹機にあたる。標準的なモビルスーツサイズよりかなり大型化しており、「ガンダム」の名を冠してはいるものの異形なシルエットを際立たせた形状となっている。
(※2) アナハイム・エレクトロニクス社:ガンダムシリーズにおける軍産複合企業。これまでのモビルスーツを手掛けてきたほか、宇宙戦艦の開発なども行っている。
ハサウェイに声をあてるのは、声優・小野賢章だ。小野は、『黒子のバスケ』の黒子テツヤ、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のジョルノ・ジョバァーナなど数々の人気作品に出演してきた。
ガンダムファンからも注目度の高い本作公開に向け、ファッションプレスでは小野にインタビューを実施した。