つちやあゆみ《昼の音、夜の音》
六本木ヒルズアリーナ周辺では、つちやあゆみが制作したボールを転がすと音を奏でる楽器《昼の音、夜の音》を展示。来場者はけん盤と音消し板をはめ替えることで、オリジナルメロディを生み出すことができる。昼間は木琴の優しい音を、夜はガラス琴の澄んだ音を響かせる。
六本木ヒルズ展望台 東京シティビューでは「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」を開催。2015年にボストンサイエンスミュージアムで初開催され、その後アメリカおよびカナダで150万人以上を動員した展覧会が日本に上陸する。アニメーション制作のカギとなる8つの工程を通して、ピクサーアニメーションを支える科学について学べる体験型展示となっている。
左)アンリアレイジ 《リフレクト》 2015年 綿
右)榎本耕一 《脳の居場所》 2017年 油彩、キャンバス 162×130 cm
森美術館では「六本木クロッシング2019展:つないでみる」を実施。森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年以来開催してきたシリーズ展の第6回目となる。今回は現代美術からファッション、AI、人工生命まで、1970から80年代生まれを中心とした日本人アーティスト25組の作品を通じて見える"つながり"にフォーカスする。
武内満《リップル》
東京ミッドタウンのプラザエリアで展開されるのは、イルミネーションイベントや音楽のライブコンサートなど光を媒体としたプロジェクトを手掛けてきたアーティスト・武内満による《リップル》。レーザー光線を透明なオブジェクトに当てることで柔らかい光に変容させ、ゆったりと揺らめく波紋のように演出。光の模様が万華鏡のように広がる空間を創出する。
監督:バンクシー《アートシネマ》
ミッドタウン・ガーデン 芝生広場では、話題のアーティスト・バンクシーによる初監督作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を野外上映。
ビデオ撮影が趣味の男ティエリー・グエッタは様々なグラフィティ・アーティストと出会い彼らの素顔を撮影するうちに、念願だったバンクシーとの接触が叶う。アートの知識も技術もないティエリーだったが、やがてバンクシーによってアーティスト"ミスター・ブレインウォッシュ"に仕立て上げられ、ついには個展を開くことに...。
スプツニ子!+西澤 知美《東京減点女子医大》
プラザB1Fでは、スプツニ子!と西澤知美による《東京減点女子医大》を展開。2018年大学医学部の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し合格者数を抑えていたことが大きなニュースに。この問題を背景に"東京減点女子医大 - Tokyo Medical University for Rejected Women"という架空の大学を作り、学校の様子を作品として展示する。
サントリー美術館で実施されるのは、サントリー美術館と、佐藤オオキ率いるデザインオフィス「nendo」がタッグを組んだ日本美術の展覧会「nendo×Suntory Museum of Art information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」。
美術作品に対して沸き起こる鑑賞者の“感動”が「information(左脳的感動)」と「inspiration(右脳的感動)」の2種類あると仮定し、左脳的なアプローチと右脳的な感じ方の双方で、日本の美術を楽しむ方法を提案する。
21_21 DESIGN SIGHTでは、アートディレクター・浅葉克己による企画展「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」を開催。長野オリンピック公式ポスターやサントリー「夢街道」、武田薬品「アリナミンA」といった数多くの名作ポスター、コマーシャルを制作してきた浅葉克己が、その活動の着想源となった資料やオブジェクト、シンパシーを感じているデザイナーやアーティストの作品を展示する。
国立新美術館では、企画展「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を実施。文化財指定もされているウィーン・ミュージアムの大規模な増改築に伴い、ウィーン世紀末美術の象徴ともいえるグスタフ・クリムトが最愛のパートナーを描いた油彩画《エミーリエ・フレーゲの肖像》をはじめとする常設の展示作品を含めた、主要作品が来日する。
なお「六本木アートナイト2019」のメインビジュアルは、グラフィックやモーショングラフィックを中心に多彩な領域で活躍するグルーヴィジョンズ(groovisions)が手掛けている。
【詳細】
「六本木アートナイト2019」
日時:2019年5月25日(土)10:00〜5月26日(日)18:00
※「六本木アートナイト2019」の開催に先駆けて展示、設置するアートプログラム「プレプログラム」を実施予定。
開催場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料:無料(但し、一部のプログラム及び美術館企画は有料)
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) ※年中無休 8:00~20:00