香港では、歴史的建造物をリノベーションした「大館(タイクン)」など注目の新アートスポットが次々にオープンし、アートの機運が高まっている。また、中環のオールド・タウン・セントラルには香取慎吾が手掛けたウォールアートも登場するなど、香港の街中に風景の一部として溶け込んでいるカラフルなストリートアートやパブリックアートも見逃せない。
香港観光にぴったりな、思わず写真を撮りたくなってしまうストリートアート&フォトスポットを紹介する。
香港島の中環(セントラル)には、日本で個展を開くなどアーティストとしても活躍中の、香取慎吾のウォールアートが登場。場所は、シェリーストリートにある、世界一長いと言われているミッドレベルエスカレーターの壁。ダイナミックに描かれている絵のタイトルは「大口龍仔」=“大きなお口の龍の子”だ。
パワフルなペインティングには、うさぎ、ハッシュタグ、日本と香港の国番号、「新しい地図」のマークなど、香取慎吾ならではの遊び心に溢れたモチーフがたくさん散りばめられている。香港の新アートスポット「大館(タイクン)」からも歩いてすぐのところに位置しているので、観光でまわりやすい。
また、流行の最先端を担うソーホー地区を含む、オールド・タウン・セントラルの街には、他にもカラフルでアイキャッチなストリートアートを展開。中には香港の「アートマンス」の時期に合わせて制作を行っているものも。
数あるウォールアートの中でも人気を誇るのは、香港デザインの雑貨を扱う「G.O.D.」の店舗の壁に描かれた、九龍城砦をイメージしたアート。連日写真を撮影する人で賑わう、注目のフォトスポットだ。
中環よりも西側にある、人気の街・西營盤(サイインプン)にもストリートアートが集まる「芸里坊 アートレーン(ARTLANE)」が登場。地元香港や海外から来たアーティストが、古いビルの壁や、階段にペインティングを施し、10点以上の作品が残されている。
階段はレインボーカラーに彩られ、イエロー、ライトブルー、グリーン、ピンクなどブライトなカラーで描かれたポップなペインティングが壁を飾る。音楽をモチーフにした作品や、クラシカルなハリウッドのアイコンであるマリリン・モンローやシャーリーテンプルを描いた壁も登場する。
チムサアチョイの湾岸沿いに位置する歩道「アベニュー・オブ・スターズ」は、数年にわたる改装工事を経て2019年1月末にリニューアルオープン。香港島にひしめくきらびやかなネオンの、100万ドルの夜景を楽しめる。毎日20時から10分間行われる、光と音のナイトイベント「シンフォニー・オブ・ライツ」も「アベニュー・オブ・スターズ」からよく見える。