神戸ファッション美術館は、特別展「伝説のファッションデザイナー 鳥丸軍雪(とりまる・ぐんゆき)展」を2019年4月13日(土)から6月23日(日)まで開催する。
左) プリーツ作品 カクテル・ドレス(2018年、オリジナルは1988年)
鳥丸軍雪は、英国オートクチュール界に大きな影響を与えてきたトップデザイナー。1937年に宮崎県で生まれ、59年に神戸港から世界へと旅立ち、ロンドンカレッジ・オブ・ファッションで学んだ後、パリでピエール・カルダンのアシスタントデザイナーに。その後、独自のスタイルで作品を発表し、国際的な評価を獲得した鳥丸は、英国王室のダイアナ元皇太子妃やスウェーデン王国のシルビア王妃、日本では黒柳徹子ら多くの著名人の衣装を手掛けてきた。
「黒柳徹子氏のためのドレス 舞台衣装 イブニングドレス」(2015年、個人蔵)
そんな鳥丸の作品で、最も特徴的なのは、布を垂らせて流れるような優雅なひだを生む手法(ドレープ)や、独創的な布のカッティング。女性らしさを最大限に引き出す、流れるように美しいラインを作るこれら手法から、鳥丸は「ドレープの魔術師」や「絹の彫刻家」とも呼ばれている。
特別展「伝説のファッションデザイナー 鳥丸軍雪展」では、神戸から渡英して60年、鳥丸が手掛けたプリーツやドレープを駆使した代表作を中心に、黒柳徹子所蔵のドレスなど約80点を一堂に展示。鳥丸の歩みを展望する貴重な機会となる。
なお、コレクション展「5つの時代衣装展 -華麗なる ロココから優美なベル・エポックまで-」が同時開催となる。同展では、ジョルジュ・スーラの絵画作品「グランド・ジャット島の日曜日の午後」(1884-87年)など5点の絵画に描かれた女性たちの装いを、神戸ファッション美術館所蔵の衣装で再現を試みる。また、当時の着こなしや化粧などを現地で撮影した海外と同名の短編映画で紹介し、ロココ、エンパイア、クリノリン、バスル、アール・ヌーヴォーと変遷していった西洋の服飾スタイルを追う。
【詳細】
「伝説のファッションデザイナー 鳥丸軍雪(とりまる・ぐんゆき)展」
会場:神戸ファッション美術館
住所:神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
会期:2019年4月13日(土)~6月23日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30分まで)
休館日:月曜日(ただし4/29、5/6は開館)、5/7(火)
入館料:一般 1,000円(800円)、大学生・65歳以上 500円(400円)、高校生以下無料
※カッコ内は30人以上の団体料金。
※特別展期間中は特別展料金(毎回異なる)で特別展・コレクション展の両方を閲覧可能。特別展期間中はコレクション展のみの観覧は受け付けなし。
※神戸ゆかりの美術館・小磯記念美術館の当日入館券(半券)提示で割引可能。
■関連イベント「鳥丸軍雪トークイベント」
日時:2019年4月13日(土)13:00~14:30
会場:神戸ファッション美術館第1セミナー室
料金:無料 ※ただし入館券が必要。
定員:90人 ※事前申し込みが必要。※先着順
申し込み方法:名前、年齢、住所、連絡先を明記の上、メール(workshop@fashionmuseum.or.jp)または、問い合わせ先TELへ電話で申し込み。
■コレクション展「5つの時代衣装展 -華麗なる ロココから優美なベル・エポックまで-」
会期:2019年4月13日(土)~6月23日(日)
【問い合わせ先】
神戸ファッション美術館
TEL:078-858-0050