悪の組織・ヒドラによって奪われてしまったロキの杖“セプター”を取り戻すために、アベンジャーズたちが再び集結。作戦は成功し杖を取り返すものの、敵の不思議な超能力で悪夢をみせられたスターク(アイアンマン)は、“愛する人を守りたい”という一心で、セプターを利用した⼈⼯知能による完璧な平和維持システム<ウルトロン計画>を密かに推進してしまう。しかしスタークの計画とは裏腹に、⼈⼯知能=ウルトロンは暴走。インターネットの回路を使って逃げ出し、ロキの杖も持ち出してしまう。
彼の次なる目的は、世界最強の金属“ヴィヴラニウム”。杖の中に宿るインフィニティ―・ストーンと合体させることで、最強の肉体“クレイドル”を手に入れ、人類滅亡を企てていたのだった…。ヒーローたちはウルトロンの陰謀を食い止めることができるのか…?
重要キャラクター
スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)
双子のクイックの姉。ヒドラの人体実験によって、不思議な超能力を獲得し、他者の心理操作が出来る。(物語の冒頭、アイアンマンに悪夢をみせたのも彼女)
クイック・シルバー/ピエトロ・マキシモフ(アーロン・テイラー=ジョンソン)
双子のスカーレットの弟。スカーレットと同じく人体実験をうけたことで、目にもとまらぬ高速移動が可能に。
ウォーマシーン/ローディ大佐(ドン・チードル)
『アイアンマン』シリーズの登場人物。スターク(アイアンマン)の友人兼米軍大佐。アイアンマンと同じくパワードスーツを纏う。
ヴィジョン(ポール・ベタニー)
ウルトロンが作っていた“クレイドル”を媒体に、ロキの杖に宿ったインフィニティ・ストーンの力と、スタークが開発した人工知能J.A.R.V.I.S.の意識を融合したことで生まれた新たな生命体。
ポイント
新登場する不思議なパワーを持つ双子は、かつてスターク(アイアンマン)が製造した爆弾によって両親を失い、復讐を企んでいた。その為当初は、人工知能のウルトロンに協力していたが、その陰謀を知ったことで、ヒーローたち側へと転換。ウルトロンを追い、最強の金属でできた“クレイドル”とロキの杖を奪うことに成功する。
そしてヒーロー側では、クレイドルとロキの杖に人工知能を加えた新しい生命体“ヴィジョン”が誕生。超人的な身体能力と、様々な攻撃を備える彼は、ウルトロンとの闘いで大活躍することになる。
結末
ウルトロンが人類滅亡の為に企てていた計画の正体は、東欧・ソコヴィアの街全体を浮かせて“隕石”と化し、地面に突き落とすという恐ろしいものだった。ヒーローたちは、市民を移動させ、なんとかその衝撃を食い止めるも、街全体が破壊されるという悲惨なラストを迎えた。
この悲惨な戦いの余波は、アベンジャーズのメンバーにも影響を与える。
まず今回の戦いの原因を作り出してしまったアイアンマンは、アベンジャーズから一時離脱。また弓の名手であるホークアイもアイアンマンと共に去っている。ソーは、インフィニティ・ストーンの謎を調べる為に、アズガルドへと帰郷。緑の怪物・ハルクは、行方が分かっていない。※ソーとハルクの物語は、その後の『マイティ・ソー バトルロイヤル』で描かれている。
そのためアベンジャーズのメンバーは再編成を行い、ファルコンやスカーレットなどが正式に加入。
下記メンバーの構成となる。
・キャプテン・アメリカ
・ブラック・ウィドウ
・ウォーマシン(『アイアンマン』シリーズより登場)
・ファルコン(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』より登場)
・スカーレット・ウィッチ(本作より登場)
※スカーレットの双子の弟は、ウルトロンの戦いで命を落としてしまった。
さて、気になる『アベンジャーズ』3作目に入りたいところなのだが、やはりこのシリーズ間には、様々なヒーローたちの物語が交差している。「フェイズ3」へと突入し、各々のストーリーが加速する中で、抑えなければいけない作品が、先に紹介した『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編となる『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。ここでも要点を絞った重要ポイントを紹介していこう。
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を描いた衝撃的なストーリー。
物語の始まりは、世界平和を守る戦いの中で、同時に多くの市民を犠牲にしてきたアベンジャーズが、今後国連の傘下となって活動する協定“ソコヴィア協定”に賛同を迫られることから始まる。メンバーの中では、賛成派と反対派に意見が二分化。特にアイアンマン(賛成派)とキャプテン・アメリカ(反対派)は互いに闘志を燃やす。そんな最中に、壮絶なテロ事件が発生。実行犯として捕らわれたのは、キャプテンアメリカの元親友・バッキ―だった。
戦時中に亡くなったと思われていたバッキ―は、実はヒドラの実験によって洗脳や人体改造が行われていた。しかし今やその洗脳がとけつつある。バッキ―の裏に潜む黒幕・ジモに気付いたキャプテン・アメリカ側は、国連を支持し対抗するアイアンマン側と激しい接戦に。キャプテン・アメリカとバッキ―はなんとか逃れ、ジモのいるシベリアへと飛ぶ。
ヘルムート・ジモ(ダニエル・ブリュール)
物語の黒幕。ソコヴィアの騒動で家族を失ったことで、アベンジャーズに恨みを抱いているソコヴィア人。アベンジャーズには力で敵わないとわかっている為、巧妙な手口で相手の弱さを引き出していく。