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【開催中止】「コートールド美術館展 魅惑の印象派」神戸で、マネやルノワールなど約60点が来日

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「コートールド美術館展 魅惑の印象派」の開催が中止。神戸市立博物館にて3月28日(土)から6月21日(日)までの開催予定だった。

英国・コートールド美術館から名作約60点が来日

ピエール=オーギュスト・ルノワール《桟敷席》1874年 油彩、カンヴァス 80×63.5cm コートールド美術館
ピエール=オーギュスト・ルノワール《桟敷席》1874年 油彩、カンヴァス 80×63.5cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」では、印象派・ポスト印象派の殿堂である、イギリス・ロンドンのコートールド美術館に所蔵されている名作絵画や彫刻、約60点を紹介。通常は貸し出されることのない名作が、コートールド美術館の改修工事に伴ってこぞって来日する貴重な機会となっている。

マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなど巨匠の傑作が集結

展示室に並ぶのは、エドゥアール・マネ、クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・セザンヌ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・ゴーガン、エドガー・ドガなど、巨匠たちの代表作。

エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年 油彩、カンヴァス 96×130cm コートールド美術館
エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年 油彩、カンヴァス 96×130cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

中でも注目は約20年ぶりに来日する、マネ最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》だ。パリのミュージック・ホール「フォリー=ベルジェール」のバーカウンターで物憂げな表情を浮かべるバーメイドの姿を描いたもので、主人公の女性の謎めいた表情や、鏡に映る人物の不思議などが、長きにわたって人々を魅了する名作となっている。

ポール・セザンヌ《カード遊びをする人々》1892-96年頃 油彩、カンヴァス 60×73cm コートールド美術館
ポール・セザンヌ《カード遊びをする人々》1892-96年頃 油彩、カンヴァス 60×73cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

コートールド美術館は、英国随一のセザンヌ・コレクションを有していると言われており、「コートールド美術館展 魅惑の印象派」にも多種多様な絵画が来日。風景画《大きな松のあるサント=ヴィクトワール山》や、人物画《カード遊びをする人々》、静物画《キューピッドの石膏像のある静物》など10点を目にすることができる。

美術史研究や科学的調査の成果も紹介

フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く桃の木々》1889年 油彩、カンヴァス 65×81cm コートールド美術館
フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く桃の木々》1889年 油彩、カンヴァス 65×81cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

コートールド美術館は、卓越した審美眼を持つコレクターであったイギリスの実業家・サミュエル・コートールドが、ロンドン大学の美術研究所に自身のコレクションを寄贈し、研究所の展示施設として誕生した。そんな“研究機関”としての側面を踏まえて、美術史研究や科学的調査の成果を取り入れた展示を行うのも、「コートールド美術館展 魅惑の印象派」の魅力だ。

クロード・モネ《アンティーブ》1888年 油彩、カンヴァス 65.5×92.4cm コートールド美術館
クロード・モネ《アンティーブ》1888年 油彩、カンヴァス 65.5×92.4cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

たとえば、画家がどのような思いで風景を描いたのかを、友人や家族などに宛てた手紙を手掛かりに紐解いていく。モネが南仏アンティーブに滞在した際、地中海の景色を描いた《アンティーブ》と共に、彼がその地で綴った手紙の内容を紹介。モネがパリやノルマンディーと異なる海の空気や色彩に魅了されていたことが伝わってくるような内容となっている。

アメデオ・モディリアーニ《裸婦》1916年頃 油彩、カンヴァス 92.4×59.8cm コートールド美術館
アメデオ・モディリアーニ《裸婦》1916年頃 油彩、カンヴァス 92.4×59.8cm コートールド美術館
© Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

X線調査などの科学的調査から浮き彫りになった、制作過程や画家の工夫を紹介する試みも。アメデオ・モディリアーニの《裸婦》は、1917年の初公開当時、警察が出動したと伝えられるほど刺激的なものであったが、彼が顔と身体の筆づかいを巧みに使い分けることによってこの官能的な魅力を生み出していることが明らかになった。

神戸展では名画と一緒に記念撮影も

なお、神戸展では会期中の毎週金曜日に名画と共に記念撮影が出来る「名画と一緒に記念写真タイム!」を実施。コートールド美術館の名品たちと写真を撮れる、またとない機会となる。

詳細

<開催中止>コートールド美術館展 魅惑の印象派
■神戸展
会期:未定 ※当初2020年3月28日(土)~6月21日(日)の予定だったが延期。開幕については決まり次第発表。
会場:神戸市立博物館
住所:兵庫県神戸市中央区京町24
開館時間:日~木 10:00~18:00、金 10:00~20:00、土 10:00~21:00 最終入館は閉館の30分前
休館日:月曜日および5月7日(木) ただし5月4日(月・祝)は開館
入館料:一般 前売 1,300円/当日 1,500円、大学生 前売 650円/当日 750円、高校生以下無料
※前売券販売期間:2020年2月14日(金)~3月27日(金)

<企画「名画と写真を撮ろう!」>
実施日:会期中毎週金曜日
実施時間:17:00~20:00
※フラッシュ、三脚、セルフィ―スティックの使用不可。動画撮影不可。

【問い合わせ先】
■神戸展
TEL:078-391-0035(神戸市立博物館)

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