特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」が、2019年11月6日(水)から2020年2月9日(日)まで東京国立博物館 東洋館3室で開催される。
カタール王族のプリンスが収集した「ザ・アール・サーニ・コレクション」。古代から近現代までを網羅するそのコレクションは、地中海地域からアジア、アフリカ、中南米に至るまでの多彩な地理的・文化的背景を特色としている。
特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」では、同コレクションより厳選した117件の美術工芸品を通して、世界各地の古代社会の人々が、自分たち自身をいかに表現したか、そして神々や自然界をいかに認識したかに迫る。
全3章構成の第1章では、古代エジプトのファラオ頭部像をはじめ、世界各地の古代社会を治めた王や有力者にまつわる工芸品を展示。各文化によって嗜好やデザインが異なる中に共通して見られる特色を明らかにしてゆく。
古代文化の神像や聖なる儀式をめぐる工芸品を紹介する第2章では、古代ギリシアの英雄神ヘラクレスの彫刻を施した瓶などを展示する。天候不順や戦争のために安定した社会を営むことが難しかった古代の人々。そうした彼らが、自分たちを超越した存在に捧げた祈りの表現を紐解く。
古代社会の人々の自然観を取り上げる第3章では、力強さを象徴するヤギの青銅像など、動物を模した工芸品をおもに展示する。動物の多彩な表現を通し、異なる自然環境や人々の関心の相違を反映して育まれた、豊かな自然観に焦点を当てる。
特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」
会期:2019年11月6日(水)〜2020年2月9日(日)
会場:東京国立博物館 東洋館3室
開館時間:9:30〜17:00 (入館は閉館30分前まで)
※金曜・土曜は21:00まで開館
休館日:月曜日、2019年12月26日(木)〜2020年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
※ただし1月13日(月・祝)は開館
観覧料:一般620円(520円)、大学生410円(310円)
※高校生以下、満18歳未満および満70歳以上は無料
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)