特別展「蒐集家・池長孟の南蛮美術—言葉から紡ぐ創作(コレクション)」が、兵庫の神戸市立博物館にて、2025年4月26日(土)から6月15日(日)まで開催される。
神戸市立博物館の美術コレクションの中核のひとつ、南蛮美術。南蛮美術とは、安土桃山時代以降、ポルトガルやスペインといった諸外国の文物や人々の影響のもと、日本で制作された美術品を指す。神戸市立博物館の南蛮美術コレクションには、重要文化財《聖フランシスコ・ザビエル像》をはじめ、重要な作品が含まれている。
これらの南蛮美術を蒐集したのが、神戸出身の蒐集家である池長孟(いけなが はじめ)だ。池長が蒐集を行った昭和時代の当時、南蛮美術は日本美術の本流とはされていなかった分野であった。こうしたなか、池長は生涯を通じて南蛮美術の作品を蒐集し、体系化したのであった。
池長は、蒐集したコレクションを自身で楽しむのではなく、人々に向けて公開し、その価値を共有しようとした。その思いは、池長が遺した言葉の数々から窺い知ることができる。特別展「蒐集家・池長孟の南蛮美術—言葉から紡ぐ創作(コレクション)」では、《聖フランシスコ・ザビエル像》や《泰西王侯騎馬図屏風》、狩野内膳筆《南蛮屏風》など、世界に誇る南蛮美術の名品を、池長の言葉を交えつつ紹介する。
特別展「蒐集家・池長孟の南蛮美術—言葉から紡ぐ創作(コレクション)」
会期:2025年4月26日(土)~6月15日(日) 会期中に一部作品の展示替えあり
会場:神戸市立博物館
住所:兵庫県神戸市中央区京町24
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00閉館)
※展示室への入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般 1,500円(1,300円)、大学生 750円(650円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※前売券は、1月31日(金)10:00から4月25日(金)23:59まで、チケットぴあ(Pコード 687-143)、ローソンチケット(Lコード 57291)、セブンチケット(セブンコード 108-779)ほかにて販売
※満65歳以上の神戸市在住者は、券売窓口で証明書類の提示により当日一般料金の半額
※障害者は障害者手帳などの提示により入場無料
※本展観覧券で2階コレクション展示室も入場可
【問い合わせ先】
神戸市立博物館
TEL:078-391-0035