「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展」が、パナソニック汐留美術館にて開催。尚、当初3月22日(日)まで開催予定だったが、パナソニック汐留美術館が3月22日(日)まで臨時休館するため、会期を短縮して閉幕。
「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展」では、近代産業や科学の発展に伴い、大量生産が可能になったことによって生み出された、合理的な機能美を持つモダンデザインにフォーカスする。
椅子や照明器具などの量産にあたり、デザインの基本的な考え方を日本人に教えたブルーノ・タウトをはじめ、井上房一郎、日本のモダニズム建築の基礎を築いたアントニン&ノエミ・レーモンド夫妻、「ジャパニーズ・モダン」を提唱したインテリア・デザイナー剣持勇、家具デザイナーのジョージ・ナカシマ、彫刻家のイサム・ノグチといった作家を紹介。
戦前の1930年代から戦後の1960年代にかけて作られた、工芸品、家具、建築の図面、模型、写真など多彩な作品資料約160点を展示する。
それぞれの作品資料からは、椅子や照明器具といった生活用品を日本の生活になじませようとしてデザインを模索した、日本の工芸関係者の視点や、日本建築と意匠に近代性を見出した、タウトやレーモンドといった世界的な建築家、デザイナーのまなざしを見て取ることができる。椅子は、剣持勇の籐丸椅子、ジョージ・ナカシマのコノイド・チェアをはじめ、日本のモダンな暮らしに向けて作られた名作約35点が集結する。
日本とアメリカ、両方のアイデンティティを持ち、彫刻から舞台、庭園、家具のデザインまで手掛けたイサム・ノグチは、画家・猪熊弦一郎の紹介で工芸指導所に剣持勇を訪ね、所内で家具や彫刻を制作。また、慶應義塾大学の(新)萬來舎では、インテリア、庭園のデザインと野外彫刻を担当している。
会場では、岐阜提灯を照明彫刻へと発展させた「あかりシリーズ」を展示。暮らしとかかわる芸術として彫刻をとらえなおしたイサム・ノグチによる、日本文化へのまなざしと空間へのアプローチを辿る。
【詳細】
モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展
※3月22日(日)までの臨時休館に伴い、当初の会期よりも短縮して閉幕。
場所:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
開館時間:10:00~18:00まで(入館は17:30まで)
休館日:水曜日
入館料:一般 800円、65歳以上 700円、大学生 600円、中・高校生 400円、小学生以下 無料
※20名以上の団体は100円割引。
※障がい者手帳持参者、および付添者1名まで無料で入館可能。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(NTTハローダイヤル)