映画『オリ・マキの人生で最も幸せな日』が、2020年1月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
1962年、夏。ヘルシンキのボクサー、オリ・マキは、世界タイトル戦でアメリカ人チャンピオンと戦うチャンスを得る。準備は整い、残すはタイトル戦に向けて減量し、集中するのみ。そんななか、オリはライヤとの恋に落ちる。
マネージャーに「どうやら恋をしている」と打ち明けるオリに、マネージャーの反応は厳しい。「間が悪すぎるだろ。浮つくな」。国中から期待されるオリにとって、もっとも幸せな日とは、勝利なのだろうか、それともライヤなのだろうか──
スクリーンに映し出されるのは、2人乗りの自転車、陽光に揺らめく湖での石投げ、凧揚げ......ストイックなボクシング映画とは趣を異にし、ボクサーの人間味溢れる実話を、当時の空気を再現するようモノクロの16mmフィルムでみずみずしく描いた。
監督を務めるのは、フィンランド・ヘルシンキを拠点に活動するユホ・クオスマネン。長編デビュー作となる本作では、第69回カンヌ映画祭ある視点部門のグランプリを受賞し、フィンランドのアカデミー賞では最多10部門にノミネート。さらに米国アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表にも選出されている。
また、主人公のオリ・マキには『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』に出演したヤルコ・ラハティ、オリが恋するライヤには歌手としても活躍するオーナ・アイロラ、そしてマネージャー役は『ボーダー 二つの世界』のエーロ・ミロノフが演じる。
『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
公開日:2020年1月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
原題:Hymyilevä mies
監督・脚本:ユホ・クオスマネン
出演:ヤルコ・ラハティ、オーナ・アイロラ、エーロ・ミロノフ、アンナ・ハールッチエスコ・バルクゥエロ
2016年 / フィンランド=ドイツ=スウェーデン / フィンランド語 / B&W / 92分 / DCP