竹尽し文様 打掛 江戸時代後期

2013年1月25日(金)から3月14日(木)まで、東京・代々木にある文化学園服飾博物館にて「きものの文様」展が開催される。

日本のきものには、世界に類を見ないほど多種多様な文様が表され、表現の方法も具象や抽象など多岐にわたる。自然と共生する日本人の暮らしぶりは、文様表現にも色濃く反映され、身近な植物や動物はもとより、四季の移ろいや風景にいたるまでを文様としてきものに取り込んでいる。そしてそれらをただ具象的に写し取るだけでなく、豊かな感性によって抽象化し、デザインとして昇華させている。

また、婚礼や通過儀礼の際に着るきものには、めでたさや喜びを表現し、成長や幸せへの祈りや願いを込めたり、さらには古典文学などをもとにした謎解きのような文様、洒落をきかせた粋な文様など、文様を「読む」ことも楽しんだ。

本展では、日本人の自然観や優れた感性から生まれたさまざまな文様を紹介し、それぞれに込められた意味を考えていく。

光琳梅文様 女児袴(部分) 昭和10年代

【展覧会情報】
「きものの文様」展
会期 : 2013年1月25日(金)～3月14日(木)
開館時間 : 10:00～16:30
※2月8日(金)、2月22日(金)、3月8日(金)は19時まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日 : 日曜日・祝日
入館料 : 一般500(400)円、大高生300(200)円、小中生200(100)円
※( )内は20名以上の団体料金、障害者とその付添者1名は無料
ギャラリートーク : 2月16日(土)、3月2日(土) 各回13:30～(先着30名)

【問い合わせ先】
文化学園服飾博物館
住所 : 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル1階
TEL : 03-3299-2387
URL : www.bunka.ac.jp/museum/