ディオール(DIOR)は、「ディオール、パリから日本へ」展を、大阪・阪急うめだ本店にて2020年3月1日(日)から22日(日)まで開催する。
「ディオール、パリから日本へ」展では、日本文化から着想を得たオートクチュールのドレスから、様々なアーティストの手によって多彩に表現された「レディ ディオール」バッグまで、メゾンが誇る貴重なサヴォワールフェールの数々を紹介。
浮世絵をはじめ、日本の美的なセンスや職人技術、モダンさに賛辞を送っていたというクリスチャン・ディオールの、日本に対する情熱にオマージュを捧げる。
パリのメゾンから来日する、過去に発表されたオートクチュールピースの数々からは、ジョン・ガリアーノやラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリといったディオールの後継者たちもクリスチャン・ディオールと同じく日本の精神に魅了されてきたことが見て取れる。
例えば、クリスチャン・ディオールが手がけた「ジャポン」ドレスからインスパイアされた、ジョン・ガリアーノの2007年春夏オートクチュールコレクションでは、日本のヒロインにちなんで命名したドレスを発表し、着物や帯などの技巧を凝らしたピース、折り紙への情愛を込めたルックを展開した。
現在のアーティスティック・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリは、クリスチャン・ディオールによるアンサンブル「ジャルダン ジャポネ」のトリビュートとして、桜の枝に止まる一羽の鳥を描いたイブニングドレスを発表した。
会場にはディオールのアトリエを設置し、メゾンのクラフツマンシップを体感できる空間を演出する。会期中3月12日(木)までの期間、アイコニックな「バー」ジャケットと、「レディ ディオール」バッグを制作する職人たちの様子が紹介された。
また、オートクチュールに命を吹き込む仮縫い用見本「トワル」も展示。普段はなかなか見ることのできない、華やかなクリエーションの過程を見ることができる。
また、ダニエル・アーシャム、オリンピア・スカリー、名和晃平といった現代アートシーンを牽引するアーティストが手がけた「レディ ディオール」バッグも展示。加えて、デヴィッド・リンチ、ジャン=バティスト・モンディーノ、ピーター・リンドバーグによる写真も紹介し、芸術的なディオールの世界観を紹介する。
さらに、アーカイブの貴重な資料も登場。上皇后美智子妃が成婚の際にディオールによる特別デザインのドレスを着用した写真やスケッチ、京都の老舗「龍村美術織物」の織物で仕立てられた、1954-55年秋冬コレクションの「ウタマロ」アンサンブルのスケッチなどが展示される。