展覧会「開校100年 きたれ、バウハウス ─造形教育の基礎─」が、東京ステーションギャラリーにて、2020年7月17日(金)から9月6日(日)まで開催される。
1919年、ドイツの古都ヴァイマールに、建築家ヴァルター・グロピウスにより設立された造形学校・バウハウス。ナチスの弾圧ゆえに1933年で閉鎖するという短い活動期間であったにもかかわらず、造形教育に革新をもたらし、今日にいたる合理主義的・機能主義的なデザインの礎を築いた。
バウハウスはまずもって学校であり、ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーなど、この時代を代表する芸術家が教鞭を執った。とりわけ、入学した学生が受ける初年度課程の授業には趣向が凝らされ、この教育をもとに優れたデザイナーや建築家が育ち、まったく新しいデザインのプロダクトやグラフィックが生まれることとなったのだ。
展覧会「開校100年 きたれ、バウハウス ─造形教育の基礎─」では、今日の造形教育の基礎ともなったバウハウスの基礎教育に焦点をあて、体験を交えつつその授業実践を紹介する。
また、マルセル・ブロイヤーの《クラブチェアB3(ヴァシリー)》やヨースト・シュミットの《1923年の「バウハウス展」のポスター》、オットー・リンディッヒ《ココアポット》をはじめ、家具や印刷・広告、陶器といった多彩な工房で生み出されたプロダクトなど約300点を目にすることができる。
ところで、バウハウスで学んだ人びとには日本人もおり、帰国後にはその実践を紹介し、バウハウス流の造形教育を行った。本展では、バウハウスに留学した水谷武彦、山脇巌、山脇道子、大野玉枝の4人が手がけた作品や資料を一堂に集めて紹介する初の機会ともなる。
展覧会「開校100年 きたれ、バウハウス ─造形教育の基礎─」
会期:2020年7月17日(金)〜9月6日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
休館日:月曜日(8月10日(月)・31日(月)は開館)
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで開館)
※入館は閉館30分前まで
入館料:一般 1,200円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料
※障がい者手帳等の持参者は100円引き(介添者1名は無料)
※前売券・団体券の販売はなし
※チケットの購入方法など、入館に関しての詳細は美術館サイトを確認
※予定は変更となる場合あり
【問い合わせ先】
TEL:03-3212-2485