“花の都”パリを舞台にした映画を特集。ロマンティックな街の風景や、洗練されたファッションを楽しめる、パリの魅力たっぷりの人気映画を集めてみた。映画を観終わった後は、パリの旅行気分を味わえてしまうかも?!
パリ・モンマルトルを舞台に、風変りな主人公・アメリの日常を描いたヒット作品。空想が大好きなアメリの目を通して映し出されるパリは、色鮮やかでファンタジック。ノートルダム大聖堂や、パリで一番高い丘・モンマルトルの丘といった観光地はもちろん、何気ない街の風景だっておしゃれに見えてしまうから不思議だ。映画の中でアメリが働くカフェは、今でも多くのファンに愛されているのだとか。
旅行気分を味わいたい!という人におすすめなのが、巨匠ウッディ・アレン監督が贈る『ミッドナイト・イン・パリ』。旅先で訪れたパリで、1920代の“黄金期”に主人公が迷い込んでしまうロマンティック・コメディなのだが、物語に華をもたらすのが、うっとりとしてしまう程美しいパリの街並み。パリ屈指の観光地をカバーしているのはもちろん、主人公が迷い込むことになる“真夜中のパリ”も魅惑的だ。
高校生の主人公が、大人の男性との恋を通して成長していく青春ムービー。ロンドンを舞台に進む物語だが、最も象徴的なのは、主人公のジェニーが憧れの地・パリを訪れるデートシーン。制服を脱いで、ドレスアップしたジェニーが、セーヌ川のほとりで恋人と寄添う姿は、まさに女子の憧れ!少女から大人の階段を上っていくジェニーの姿にも、注目してみてほしい。
アン・ハサウェイ主演、“鬼編集長”のもと、ファッション業界で奮闘する新人アシスタントの成長を描いたヒット作品。物語の後半の舞台となるのは、世界中のファッショニスタたちが集結するパリ・ファッションウィーク。いつも以上に華のあるパリを舞台に、本場の洗練されたファッションも楽しめる作品となっている。
1950年代のフランスを舞台に、タイプライター早打ち選手権で優勝を目指すサクセスストーリー。見どころとなるのは、都会暮らしにあこがれてパリへと越してきたヒロインのキュートなファッション。ディオールのニュールックが流行した、当時のドレスは、ため息が出るほどの可愛らしさだ。また作品の随所に、50年代パリのポップカルチャーを落とし込んでいるなど、異なる角度からもパリの魅力に触れることができる。
魔法使いのニュートが主人公の人気シリーズ『ファンタスティック・ビースト』の2作目でも、パリが舞台に。実は撮影自体、ロンドンのスタジオで行われたものなのだが、“ファンタビマジック”をかけたことで、見事にパリのクラシカルな街並みを再現。パリらしさ溢れるオープンカフェや、アールヌーボー調の建造物など、その随所でパリの空気を楽しむことができる。
ベル・エポック=黄金時代のパリを舞台に、主人公の少女が街で多発している誘拐事件の謎を解き明かしていくアニメーション作品。パリの街中を駆け巡る本作の見どころとなるのは、息をのむほど美しく再現された当時の街並み。夕暮れのヴァンドーム広場、着飾った人々の集うオペラ座、チュイルリー公園や凱旋門…と、輝きに満ちたパリの風景を楽しむことができる。キュリー夫人やピカソなど、時代を彩った天才たちの登場シーンにも注目してほしい。
世界最高峰のオペラ、バレエ団を誇るパリ・オペラ座の舞台裏に迫るドキュメンタリー映画。本国フランスでは、ドキュメンタリー映画史上最高の動員数を記録したヒット作品だ。オペラ座を索引してきた総裁ステファン・リスナーの苦悩や、新たなるスターの誕生など、華やかな世界の裏側とこれから可能性を描いた内容となっている。監督は、ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン。
©2016/Day For Productions/ARTE France/INA ©Atelier Robert Doisneau
フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫るドキュメンタリー作品。彼の代表作は、パリの恋人たちがロマンティックな口づけを交わす姿を捉えた「パリ市庁舎前のキス」。そんな“パリの日常”を切り取った数々の名作は、パリのイメージを世界へと発信していったといっても過言ではない。映画の中では、そんな創作の舞台裏と共に、友人たちの証言のもとロベーノという人物にも焦点をあてていく。
パリの人気セレクトショップ「コレット」の閉店までを追ったドキュメンタリー作品。90年代ショッピングといえば百貨店が主流だったフランスで、コンセプトストアという形態を根付かせた「コレット」は、ファッション業界にも強く影響を与えたショップ。映画の中には、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)(LOUIS VUITTON)のヴァージル・アブローや、sacai(サカイ)の阿部千登勢、ダブレット(doublet)の井野将之といった有名ファッションデザイナーも参加する。