ランボルギーニの新作スポーツカー「ウラカン STO」が、2021年春以降にデリバリーされる予定だ。
ランボルギーニの新作「ウラカン STO」は、レーシングモデルである「ウラカン GT3 EVO」&「ウラカン スーパートロフェオ EVO」の特徴を受け継ぎながら、公道を走れるロードカーとして認定されたスーパースポーツカー。
「ウラカン GT3 EVO」は、世界三大耐久レースの1つとされるデイトナ24時間レースGT3カテゴリー3連覇、セブリング12時間レースで2連覇を達成したレーシングカー。また、「ウラカン スーパートロフェオ EVO」は、ランボルギーニのレーシング部門「スクアドラ・コルセ」が主催する世界最速のワンメイクレース(※)用の車両となっている。※全参加者が同一仕様のレーシングマシンに搭乗するレース。
「ウラカン STO」は、この2モデルから得たノウハウやテクノロジーを盛り込んだロードカーとなっており、まるでサーキットで走行しているかのようなエモーションを街中で体感することが可能だ。最高時速310km/hの爽快な加速やレース時の感触を再現した操作性などによって、まるでレーシングカーに乗り込んでいるかのような高揚感を提供する。
「ウラカン STO」が追及したのは、“サーキットで走る楽しさ”を最大限まで高める空力性能。ボディデザインを一新し、フロントのボンネットやバンパーといった複数のパーツを一体化させることで、車が走行する時に受ける空気の流れを最適化させた。
また、ボディの75%をカーボンファイバーで構成し、軽量化を実現。前述の通り、複雑な構造を1枚のパーツで構成することで結合部の重量を削減しつつ、強度も高めている。ウィンドスクリーンやホイールなどのパーツにもこだわり、より軽い車体を目指した。
「ウラカン STO」のエクステリア(外装)は、流れるような曲線を描くダイナミックな輪郭や、ランボルギーニらしい低く鋭いデザインが印象的だが、空気効率と軽量化に基づいた“機能あってこその設計”というブランドの原則を体現している。
「ウラカン STO」は、サーキットで走行しているかのような操縦性も特徴。ハンドルを回した時やペダルを踏み込んだ時、ギアチェンジした時のレスポンスをレース時の感触に調整し、臨場感を高めている。アスファルトを直に感じることができるようなグリップ感や、エモーショナルなエンジン音、F1レースでの経験から生まれた安定感のある新ブレーキシステムも魅力だ。
ドライバーは、走行環境に合わせて3つのドライビングモードを選ぶことが可能。デフォルトのSTOモードでは、ロード走行やカーブの多い道路で快適な走行を楽しむことができる。Trofeoモードは、乾いたアスファルトで最高のタップタイムを出せるように調節されたもの。Pioggiaモードは、雨天でも精密な走行を可能にしてくれる。
インテリア(内装)は、エクステリアの軽量化を反映したもの。シートやフロアマットに至るまで、コックピット全体にカーボンファイバーを多用した。4点式シートベルトやヘルメットを収納するために設計されたフロントトランクも、レーシングカーのDNAを感じさせる。