展覧会「DOMANI・明日展2021 文化庁新進芸術家海外研修制度の作家たち」が、東京・六本木の国立新美術館にて、2021年1月30日(土)から3月7日(日)まで開催される。
「DOMANI・明日展」は、若手の美術作家育成のため、文化庁が実施している「新進芸術家海外研修制度」の成果を発表する場として開催される展覧会だ。23回目となる2021年は、「スペースが生まれる」をサブタイトルに開催される。
会場では、過去10年間に各国で研修を経験した7人の新進作家、大田黒衣美、利部志穂、笹川治子、髙木大地、新里明士、春木麻衣子、山本篤に加えて、それ以前に研修を経て、現在活躍する竹村京・鬼頭健吾、袴田京太朗を紹介する。
大田黒衣美は、ウズラの卵やチューイングガム、石膏、ビニールシートなど、従来の絵画材料とは異なる素材を使用して作品を手掛けてきた。本展では、ベルリン滞在後に展開している、現実とは異なるスケールで表現する写真作品を日本初公開する。
一方、光を透かす繊細な模様をあしらった白磁作品で注目を集める新里明士は、精緻なデザインを施した白磁作品だけでなく、制作過程の磁器が示す大胆な面に注目した作品群も展開。また、生活のなかで不要となったものや壊れた廃棄物などを解体し、空間的に配置する作品を手掛ける利部志穂ら新進作家による作品を展示する。
さらに、刺繍という行為を通じて記憶やものを再構築する竹村京、日常にありふれた既製品とモーターなどを使った大規模なインスタレーションなどの多彩な表現媒体により作品を手掛ける鬼頭健吾、そして近年は彫刻の“複製”の問題に着目して、カラフルなアクリル板を重ね合わせた人型のシリーズを制作している袴田京太朗ら、現在のアートシーンの最前線で活躍する作家の作品も目にすることができる。
展覧会「DOMANI・明日展2021 文化庁新進芸術家海外研修制度の作家たち」
会期:2021年1月30日(土)〜3月7日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
休館日:火曜日(2月23日(火・祝)は開館)、2月24日(水)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1,000円(800円)、大学生 500円(300円)
※価格はいずれも税込
※( )内は前売料金
※高校生および18歳未満(学生証または年齢のわかるものを要提示)は入場無料
※障害者手帳の持参者(付添者1名含む)は入場無料
※前売券は、展覧会ホームページ、ローソンチケット(Lコード 34368)、イープラスにて、2021年1月4日(月)から1月29日(金)まで販売(手数料がかかる場合あり)、なお国立新美術館での前売券の販売はなし
※団体券の販売はなし
※会期中に同館で開催される他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館(あとろ割対象)で開催される展覧会のチケット(半券可)を提示することで、当日料金の200円引きで観覧可
■出品作家
大田黒衣美、利部志穂、笹川治子、髙木大地、新里明士、春木麻衣子、山本篤、竹村京、鬼頭健吾、袴田京太朗
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)