特別展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド─建築・デザインの神話」が、兵庫県立美術館にて、2021年7月10日(土)から8月29日(日)まで開催される。
特別展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド─建築・デザインの神話」は、20世紀フィンランドの世界的建築家アルヴァ・アアルトと、その最初の妻アイノに着目した展覧会だ。
アイノとアルヴァが結婚したのは、1924年のこと。アイノがパートナーとなったことで、アルヴァには「暮らしを大切にする」という視点が生まれる。合理主義的なモダニズム建築の流れのなか、“使いやすさや心地よさ”に“優しさや柔らかさ”が共存するアアルトの建築は独自の位置を占めるようになり、世界的に評価される礎ともなった。
ふたりの作品は、1920年代後半になると、モダニズムデザインの国際的な潮流に影響を受けることになる。シンプルさ、実用性、そして低コストによる量産化というモダニズムデザインの発想は、アイノとアルヴァの考えと重なるものであったのだ。かれらは自国フィンランドの環境特性を考慮しつつ、自然に触発されたモチーフをデザインに取り入れることで、モダニズムへの独自の応答を探ることとなった。
アルヴァは建築を、アイノはインテリアや家具デザインを主に担当したともされるが、かれらの役割を明確に区別するのは難しい。1949年にアイノが54歳で他界するまで、ふたりは25年にわたり協働を続けたのであった。
アイノ・アアルトの仕事に着目してふたりのアアルト像を探る本展では、アアルトハウスといった建築の図面やスケッチ、建築模型に加え、「41 アームチェア パイミオ」などの家具やプロダクトデザイン、そして写真などを展示。アイノの存在を通して、アルヴァ・アアルトの建築とデザインに新たな角度から光をあてる。
特別展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド─建築・デザインの神話」
会期:2021年7月10日(土)〜8月29日(日)
※開幕日を7月3日(土)から変更
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生以下 無料、70歳以上 800円
※障がい者は、一般400円、大学生300円(それぞれ1名につき介護者1名無料)
※予約優先制(詳細は美術館ウェブサイトにて確認)
※一般以外は証明書を当日提示のこと
※コレクション展は別途観覧料が必要(本展とあわせて観覧する場合は割引あり)
※団体鑑賞を希望する場合は事前に連絡のこと
■終了した会場
・世田谷美術館
会期:2021年3月20日(土・祝)〜6月20日(日)
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
【予約・問い合わせ先】
TEL:078-262-1011