「帝国ホテル 東京」が建て替えを実施。2030年度にタワー館、2036年度に新本館が完成予定だ。
1890年、海外からの賓客を迎える“日本の賓館”として東京・日比谷の地に誕生した「帝国ホテル 東京」。明治、大正、昭和、平成と世紀を超えて多くの人を、最高のおもてなしとともに迎えてきた。2度の建て替えを経て、3代目となる現在の本館は築50年が経過した。そして、隣接するタワー館は築38年を経ている。
今回、新たに生まれ変わる本館は、これまでと変わらずホテルや宴会場として利用される。設計は、『エストニア国立博物館』『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』『弘前れんが倉庫美術館』『アル・サーニ・コレクション財団美術館(2021年秋完成予定)』などを手掛けた、フランス在住の建築家 田根剛を起用。田根は、フランク・ロイド・ライトによる2代目の本館を形容する言葉“東洋の宝石”をコンセプトに、賓客を迎え入れる“宮殿”の構えと、人類の進歩の証である“塔”を融合させた新しい本館イメージを完成させた。
一方、三井不動産と共同開発となるタワー館にはオフィス、商業ゾーン、サービスアパートメントが整備される予定だ。
「帝国ホテル 東京」の建て替えは、帝国ホテル、三井不動産、NTT都市開発など10社が計画する「内幸町一丁目街区」におけるまちづくりの一環として行われる。日比谷公園とも繋がる道路上空公園や地下・地上結節空間の整備も行い、駅・まち・公園が一体となるような再開発を目指す。
なお、「内幸町一丁目街区」は北地区、中地区、南地区と分かれており、「帝国ホテル 東京」は北地区に位置する。
【詳細】
「帝国ホテル 東京」建て替え
※「内幸町一丁目街区」まちづくり計画、北地区再開発
新本館:2036年度完成予定
タワー館:2030年度完成予定