山梨の中村キース・ヘリング美術館では、展覧会「キース・ヘリング(Keith Haring): 360°」を、2021年5月15日(土)から2022年5月8日(日)まで開催する。
キース・ヘリングは、1980年代のニューヨークで活躍した、アメリカ美術を代表するアーティスト。地下鉄構内の空き広告スペースにチョークで描いた「サブウェイ・ドローイング」によって人気を博し、1990年に31歳の若さでこの世を去るまで幅広く活動した。
展覧会「キース・ヘリング: 360°」では、絵画や映像、写真などを紹介しつつ、ヘリングの多岐にわたる活動を多角的に考察する。
中でも注目したいのは、彫刻作品《無題(犬の上でバランスをとる人)》だ。ヘリングの彫刻といえば、まるで二次元から飛び出てきたような平面的な形を組み合わせたヴィヴィッドカラーの作品が代表的だが、同作はシルバーのアルミ素材で作り上げられている。見る角度によって異なる象が現れ、人が犬の上に乗って無邪気に遊んでいるようにも、なんとかバランスをとっているようにも捉えることができる。
また、アーティストと美術ジャーナリストとして活動する村田真が、1982年12月から翌年1月にかけてニューヨークでヘリングに密着取材した際の一連の写真群も“世界で初めて”公開する。
さらに、防水布にペイントを施した絵画作品《無題(KH.200)》や、東京都多摩市で約500人の子どもたちと描いた壁画《マイ・タウン》、《平和I-IV》に加え、アムステルダムで制作された全6点の版画シリーズ《バッド・ボーイズ》も紹介する。
【詳細】
展覧会「キース・ヘリング: 360°」
開催期間:2021年5月15日(土)~2022年5月8日(日)
開催場所:中村キース・ヘリング美術館
住所:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
休館日:定期休館日なし※臨時休館についてはウェブサイト、SNSにて告知する
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人 1,500円、学生(16歳以上) 600円、障がい者手帳所持者 600円(同伴者1名も同額で入館可)、15歳以下 無料、団体(20名以上) 1,000円
※各種割引には身分証明書を必ず提示
All Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.