展覧会「菅 木志雄 集められた〈中間〉」が、東京の小山登美夫ギャラリーおよびスパイラルガーデンにて開催。会期は、小山登美夫ギャラリーでは2021年6月5日(土)から7月10日(土)まで、スパイラルガーデンでは6月7日(月)から6月13日(日)まで。
戦後日本美術を代表するアーティスト、菅木志雄は、「もの」自体や「もの」への知覚に着目する1960年代末から70年代にかけての芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動し、以後50年以上にわたり現代アートの第一線で活躍してきた。
展覧会「菅 木志雄 集められた〈中間〉」では、「ものは無常で流動的なものであり、作品はそのプロセスである」という考えに基づいた作品を展開。ギャラリースペース奥の部屋全体を使ったインスタレーションの新作と、壁面の立体作品の新作を発表する。
新作《景素》や《場空》には、端に置かれた枝の断片のあいだに、小さな石や木片が連続的に並べられている。それは「もの」が自由に動いた軌跡を描くように互いに異なる様相を示しており、その運動が作品の枠を超えて続いていくかのように表現されている。
また、新作インスタレーション《集空果》では、石とロープという限りなくシンプルな「もの」を、部屋全体へと自在に配することで、果てしない連続性と空間性への知覚を誘う。
菅は、ものは一定に留まっているのではなく、時間の経過とともに動き、変容すると考えている。本展では、「もの」が有する運動・変容のプロセスの集合体として捉えられた作品の世界にふれることができるだろう。
展覧会「菅 木志雄 集められた〈中間〉」
■小山登美夫ギャラリー
会期:2021年6月5日(土)〜7月10日(土)
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル 2F
回廊時間:11:00〜19:00
休廊日:日・月曜日、祝日
※入場無料
※土曜日のみ予約制、電話(TEL:03-6434-7225)ないしメール(event@tomiokoyamagallery.com)にて連絡
■スパイラルガーデン
会期:2021年6月7日(月)〜6月13日(日) 会期中無休
住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F
開館時間:11:00〜19:00
※入場無料
※閉館時間は変更となる可能性あり(当日の営業時間はスパイラル公式サイトを確認)
【問い合わせ先】
小山登美夫ギャラリー
TEL:03-6434-7225