「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021」が、京都文化博物館や二条城など京都市内各所にて、2021年9月18日(土)から10月17日(日)まで開催される。
今回で9回目を迎える「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、国内外の作家による貴重な写真作品や写真コレクションを、京都の歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示する国際的な写真祭だ。2021年は「エコー(ECHO)」をテーマに据え、気鋭のアーティストによる14の展覧会を開催する。
京都文化博物館 別館にて展示を行う世界的なファッションフォトグラファー、アーウィン・ オラフは、ファッションフォトに加え、女性や有色人種、LGBTQ + コミュニティなどにフォーカスした作品を中心に制作を行うアーティスト。
会場には日本では初公開となる、ドイツのバイエルンの森を撮影した風景写真や気候変動により住む場所を追われた人を撮影したポートレート作品などから成る「Im Wald(森の中)」シリーズや、自主隔離の様子をとらえたセルフドキュメンタリー作品「エイプリルフール」が登場する。
誉田屋源兵衛 竹院の間、黒蔵では、シャネル(CHANEL)と人気コミック『約束のネバーランド』を手がけた白井カイウ、出水ぽすかがタッグを組み、銀座でも開催された展覧会「MIROIRS - Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」が登場。描き下ろしのマンガ作品とともに、ロベール・ドアノー、フランク・ホーヴァット、マン・レイ、ベレニス・アボット、セシル・ビートンといった写真家による作品、シャネルの貴重な資料が集結する。
その他、ケリングの「ウーマン・イン・モーション」が支援を行う、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)が選んだフランス人若手女性アーティスト5人によるグループ展や、英国らしいユーモアのセンスを感じられるデイヴィッド・シュリグリーによる展示、西アフリカ・シエラレオネ出身のンガディ・スマートによる、弱者の声や風俗、サブカルチャーなどをテーマにした作品展示などが登場する。
さらに、二条城では2011年“3.11”に発生した東日本大震災、原発事故にオマージュをささげる国内外5組のアーティストによる展示を展開。
東日本大震災1カ月後に東北を訪れ、メイクアップサービスのボランティアを行ったシャネル日本法人取締役会長、リシャール・コラスによる文章と写真の作品や、竹工芸の技術を受け継いだオブジェやインスタレーションを制作する四代田辺竹雲斎の作品、華道家・片桐功敦が震災後の1年間、福島県南相馬に移住して制作した写真集、小原一真による、収束作業を担う福島第一原発作業員の姿や2020年以降の医療・介護従事者に焦点を当てた作品などが登場する。
加えて、世界的な振付師のダミアン・ジャレによる、9人のダンサーのためのダンスパフォーマンス映像「Brise-Lames(防波堤)」も上映。アーティストのJRが舞台美術と衣裳を手がけている。
【詳細】
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021
会期:2021年9月18日(土)~10月17日(日)
場所:京都市内各会場(京都文化博物館 別館、誉田屋源兵衛 竹院の間、黒蔵、ASPHODEL、Sfera、HOSOO GALLERY、フライングタイガー コペンハーゲン 京都河原町ストアー 3F、両足院(建仁寺山内)、二条城 二の丸御殿 台所・御清所、東南隅櫓 など)
※開催詳細は、状況により変更となる場合あり。