スリラー映画『アンテベラム』が、2021年11月5日(金)に公開される。
映画『アンテベラム』は、『ゲット・アウト』『アス』で知られるプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに世に送り出すパラドックス・スリラー。公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカが、突如として奈落の底に突き落とされていく様を映し出しながら、ある“仕掛け”で鑑賞者の意表を突く。
それは、外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリーを同時に描くというもの。とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身だ。
理不尽な罠に絡め取られてしまうヴェロニカと、軍服姿の傲慢な白人に常に監視されているエデン。なぜ彼女たちは狙われ、監視され、捕らえられてしまったのか。彼女たちを脅かす正体とは何なのか。そして、パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに、あらゆる思考が吹っ飛ぶ衝撃の“真実”とは―!?
主演は、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』『ドリーム』で称賛を得たジャネール・モネイ。グラミー賞候補の常連シンガーでもある実力派女優が、恐怖のパラドックスから脱出を図るヴェロニカとエデンを1人で演じ分けた。
ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)
博士号を持つ社会学者で人気作家の主人公。公私共に順風満帆の日々を送っていたが、何者かに襲われる。
エデン(ジャネール・モネイ)※1人2役
とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられている女性。
また、公開となった場面写真には、薄笑いを浮かべながる白人男性(ジャック・ヒューストン)や、彼に詰め寄られる黒人女性(ジュリア カーシー・クレモンズ)の姿も。
不朽の名作ホラー『シャイニング』に登場する双子少女の親戚かと見紛う不気味な少女や、クラシックな黄色いドレス姿で真っ白な邸宅を駆けていこうとする女性の後ろ姿も収められている。
もちろん全て『アンテベラム』の1シーンなのだが...時代劇なのか現代劇なのかすら曖昧で、支離滅裂な場面写真からは、ストーリーを読み解くのは難しそうだ。
オリジナル脚本を作り上げ、メガホンも取ったのが、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツからなる新進気鋭の監督ユニット。人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきた彼らが、今まさにアメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマを大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも覆す問題作を完成させた。
【詳細】
映画『アンテベラム』
公開日:2021年11月5日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ
脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ
原題:ANTEBELLUM/2020 年/アメリカ/英語/106 分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:大西公子
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
<映画『アンテベラム』ストーリー>
博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった…。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデン。ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが―