A24の映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)が、2023年3月3日(金)に公開される。エブエブは、第95回アカデミー賞で作品賞・監督・主演女優賞など7部門を受賞している
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は「カンフー」と「マルチバース」の融合が全人類を救う…という感涙のアドベンチャーだ。突如“別の宇宙(ユニバース)から来た”と名乗る夫に「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられた主人公エヴリンは、夫とともにマルチバースにトリップ。
マルチバースにジャンプしたエヴリンは、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、まさかの救世主に覚醒!?蔓延する悪と戦うべく立ち上がる…というストーリーだ。キーアイテムは、グーグルアイ(ギョロ目)だそう。超絶カンフーアクションや、ジェットコースターのように駆け巡る衝撃シーンの数々とともに、予測不可能・奇想天外な最先端のカオスを楽しめる。
例えば、『エブエブ』劇中では、さまざまなユニバースで別の人生を歩む自分にアクセスできる「バース・ジャンプ」をエヴリンが発動する場面も。幼い時に事故で視力を失い歌手の道を選んだ「歌姫バース」にアクセスし、驚異的な肺活量をゲット。カンフーマスターの力との合わせ技で、ヴィラン軍団をたった一人で一掃するなどマルチバースを行き来するからこそ得られる能力を思いっきり発揮する様子が見て取れる。
■主人公・エヴリン…ミシェル・ヨー
破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人。夫、娘、父と暮らしており、国税庁の監査官に厳しい追及を受けている。ある日、夫から世界への命運を託されて、マルチバースへジャンプ。カンフーマスター、女優、料理人、歌手...ありとあらゆるマルチバースを飛び回り新たなヒーローへと覚醒する。
エヴリンを演じたミシェル・ヨーは、エヴリンのキャラクターについて「誰もが人生でチャンスを求め自分の能力を示す機会を掴みたいと願っている、彼女は一見ヒーローには似つかわしくないけど、皆に希望を与えるキャラクター」だと語っている。
■ウェイモンド…キー・ホイ・クァン
エブリンの夫。優しいのだが、気の弱さが難点。
■ジョイ...ステファニー・スー
反抗期まっただ中の娘。実は、全宇宙にカオスをもたらす“強大な悪”の正体。ド派手なファッションに身を包み、全宇宙をブッ壊そうと目論む。
■ディアドラ…ジェイミー・リー・カーティス
国税庁の監査官。ジェイミー・リー・カーティスは本作でアカデミー助演女優賞受賞を果たしている。
『ムーンライト』『ミッドサマー』『レディ・バード』など良質な作品で数々の受賞レースを席巻してきた配給スタジオA24が贈る『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。批評家、観客ともに評価が高く、口コミでも広がり、全世界興収は1億ドル(2022年7月地点)。A24の中でも、史上No.1ヒットを記録した。
監督は、ダニエル・シャイナートとダニエル・クワン。映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を作ろうと思った背景について、以下のようにコメントを寄せている。
「この映画は、インターネット時代に生きている我々の感情を表現してみました。言葉にはしがたいこのとてつもなく圧倒される感情をとらえて、それを乗り越えていきたいと思いました。始めから、エキサイティングなアイデアが3つありました。
1) バカバカしい闘いを繰り広げる SF・アクション映画
2) 21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く
3) あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探求することになるマルチバースムービー
また、この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。」