1909年、ブランケットの製造を開始。
「ペンドルトン(PENDLETON)」は、アメリカで創業したウールウェア・ブランケットの老舗ブランド。暖かく軽量なヴァージンウールのみを使用し、高品質なアイテムを作り続けている。
ペンドルトンを象徴するアイテムのひとつが、アメリカ先住民の伝統的な柄を用いた、ヴァージンウールのブランケット。その品質ゆえアメリカ先住民に受け入れられ、以後、ペンドルトンのエッセンスとなる。第一次世界大戦中には、陸軍や海軍に数千枚の毛布を納入している。
ペンドルトンが躍進する契機となったのが、1924年に誕生したヴァージンウールのシャツ。カラフルな色柄を用いたワークシャツは、アメリカ人のワードローブに欠くことのできないアイテムとなった。
ブランド創設者のトーマス・ケイは、イギリス生まれの織物職人。1863年、アメリカのオレゴン州に毛織物工場支援のために移住したことに、ペンドルトンのルーツがある。
1876年、トーマス・ケイが独立。ほどなく、娘のファニーが織物小売商のC. P. ビショップと結婚。製造・小売りの両方を手がける、アメリカ最古のアパレル製造業ファミリーが誕生することになる。
1909年、事業はトーマス・ケイの孫にあたる、ビショップの3人の息子たちに引き継がれる。彼らは、遊休状態となっていたペンドルトンの工場を刷新。アメリカ先住民が売買していた鮮やかな柄のブランケットの製造を始め、受け入れられることになる。
1912年、ワシントン州・ワシューゴに2つ目の織物工場を設立。これまでにないファッショナブルな軽量ウールの製造を開始する。
第一次世界大戦中、ペンドルトンは陸軍や海軍に数千枚の毛布を納入。
1924年、ヴァージンウールシャツを発売。伝統的なヴァージンウールを採用した、カラフルな柄の巣圧は、ブランケットでアメリカ先住民に受け入れられたペンドルトンが、さらなる飛躍を遂げる契機となる。
1929年、メンズアパレル全般の展開を開始。暖かく耐久性に優れ、なおかつ明るく色展開も豊富なヴァージンウールシャツが人気を博す。
第二次世界大戦中は、アメリカ軍用の軍服やブランケット、寝袋を製造している。
1949年、ジャケットをはじめ、レディースアパレル全般の展開を開始。これ以後、ウィメンズアイテムの売り上げが大きくなる。
1956年、リバーシブルのプリーツスカートが人気を集め、カレッジで流行。また、50年代には、ストレッチカラーシャツがベストセラーとなる。
1960年、洗濯可能なウールを開発。ビーチボーイズの流行とともに、ペンドルトンのチェックシャツがサーファーのマストアイテムとなるなど、ワークシャツはハンティングやフィッシングといったスポーツにとどまらず、アメリカの男性にとって欠かせない衣服となる。
1972年、ウール以外のアイテムも発表。1984年に小売部門を設立。子供用のサイズや体の大きな人用のサイズも展開する。
1998年、ペンドルトンのルーツとなるトーマス・ケイの渡米135周年を記念して、クラシックなデザインをもとにした新しいカジュアルライン「ペンドルトン オリジナル(PENDLETON Originals)」をスタート。
2009年、ブランド設立100周年を迎える。