ルル ギネスは、1989年に創立したバッグを中心としたブランド。ギネスビールで有名なギネス家の出身である、クリエイティブディレクター、ルル・ギネスにより設立された。
ルル ギネス(Lulu Guinness)は、1961年アイルランド生まれのクリエイティブディレクター、ルル・ギネスが立ち上げたブランド。バッグをメインに展開している。ルル・ギネスはギネスビールで有名なギネス家の出身であり、フランスで多くの時間をすごした。
ルル ギネスの始まりは、機能的かつ便利なポケット付きのレディライクなアタッシュケースから。ヴィンテージ風でレディライクなデザインに、アイロニーやユーモアを添えた独自の スタイルを追求し、赤いバラのバスケット型の バッグや、アイコニックなダリ風リップクラッチなどを展開。シュールレアリスムをポップカルチャーへ取り込んだ。
その他、ヒッチコックにインスピレーションを受けたヴィンテージ風のバッグや花柄キュートなプリントバッグなど、アーティスティックなコレクションを展開。高級ラインとして、イタリアンレザーやカーフスキンなどを使用したクチュールコレクション、ヘビ皮などを使用したヴァニティコレクションも展開している。
デザインの特徴は、斬新でありながらレトロな雰囲気を持つ点。ブランドのイメージは過去のファッションにインスピレーションを受けているものが多い。インスピレーションは50年代から60年代前半のスタイルで、作品、Web、ショップなどトータルでイメージを打ち出している。
アクセサリーとしてジュエリー、サングラス、財布、キーホールダー、化粧品、靴など幅広く展開している。バッグはすべて職人によるハンドメイドで、イギリスで生産される。
1995年初のショップをオープン。2003年には、日本の東京、六本木ヒルズにショップをオープン。2006年、ロンドンのタクシーに、ライラック、ローズのデザインをいれて話題となる。ちなみにこのタクシーでルルギネスのショップに行くと、商品が割引された。
2009年、BMWの小型車ブランド「MINI(ミニ)」の発売50周年を記念して特別モデル「MINI Kissed by LULU GUINNESS.」をデザイン。
2010年、初のプレタポルテコレクションを開始。
2019年12月、ルル・ギネス退任後のクリエイティブディレクターに、デイビッド・ホッジソン(David Hodgson)の起用を発表。
クリエイティブディレクターのデイビッド・ホッジソンは、ノーサングリア大学でファッションマーケティングを専攻。2005年、卒業展にて「GVD Accessories Award」を受賞した。その後2008年にロエベにてスチュアート・ヴィヴァースに師事した。
2013年にはロンドンでデザインコンサルタントを立ち上げ、ローラン・ムレ(Roland Mouret)、スマイソン、リバティロンドン、コーチ、プロエンザスクーラー、ストラスベリー、ジョセフといったクライアントを担当。ロエベでは「Amazona」バッグのリニューアルを、ストラスベリーでは「East/West Mini」を生み出したことで、ケイト・モスやアレクサ・チャン、サセックス侯爵夫人メーガンらからも注目された。