1989年、マックス・アズリアが「ビーシービージーマックスアズリア」をスタート。
マックス・アズリア(MAX AZRIA)はチュニジア系フランス人で、パリに生まれる。パリで11年間ファッション業界に従事した後、アメリカに渡る。81年、フレンチファッションをアメリカに発信するショップ「Jess」をオープン。
Jessでの成功を経て、1989年、自身のレーベル、ビーシービージーマックスアズリアを設立。これはマックス・アズリアにとって長年の夢だった。ブランド名となる「BCBG」とはフランス語のスラングで「bon chic bon genre」(英語ではgood style, good attitude)のを意味する。日本語では「良いスタイル、良い趣味」といったところ。
アズリアの特徴は、クリエイティブな面だけではなく、ビジネスセンスを持ち合わせている点であり、しばしばビジネスマンとも表現される。本人自身、マックスアズリアグループのCEOでもあり、経営面も管理している。このような点は、アルマーニと少なからず重なる。
ヨーロッパの洗練されたデザインとアメリカの実用的なファッションスピリットを融合したファッションが特徴。展開は幅広く、ドレスから通常のウェア、デニム製品、シューズ、水着、ハンドバッグ、小物まで手がける。
1996A/Wシーズンにニューヨークコレクションにデビュー。98年には、パリのクチュールメゾンであるエルベ エジェ(Herve Leger,ハーヴ・レジャー)を買収。
2004年、主にハリウッドスターを顧客とするクチュールライン「マックス・アズリア・アトリエ」を開始。主にレッドカーペット向けのドレスの制作を行う。また同年、メンズ・ドレスシャツの販売をスタート。
2006年、よりハイエンドな顧客のニーズに答えるために高級ライン「マックス・アズリア」を発表。このラインは、アズリアが創造性をフルに発揮する位置づけでもあり、ビーシービージーマックスアズリアと比較すると、洗練された雰囲気を継承しつつ、デザイン性が高く、また最高級の生地が使用される。このコレクションはごく限られたショップでしか販売されていない。
2017年2月末、BCBG Max Azria Group, LLC(米国)が、経営再建をめざして連邦破産法第11条を申請。その後、MARQUEE BRANDSが商標権を獲得し、米国本社機能と店舗・材庫・人材等を引き継ぐ分業の形での再建が決定した。
2017年12月、前述の経営再建に伴い、日本からの事業撤退が決定。2018年1月末をもって、日本国内における全店舗の営業が終了する。