静岡・クレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館では、展覧会「“ビュフェ・スタイル”とは何か？」を、2023年4月1日(土)から11月7日(火)まで開催する。

画風の変遷を貫く「ビュフェ・スタイル」

20世紀後半のフランスを代表する具象画家、ベルナール・ビュフェは、第二次世界大戦後、19歳の若さでパリ画壇にデビューした。灰色と栗色の画面、黒く鋭い輪郭線、引き伸ばされた人物像、あるいは人影ひとつない風景など、戦後の荒廃した状況を切り取ったかのような作風は、ビュフェという画家を唯一無二の存在へと押し上げることとなる。

鮮烈なデビュー後、ビュフェは50年にわたって制作を続け、その間、線や色彩を変化させつつ描く対象を広げてゆく。それでもなお、黒い線や暗い色遣い、空虚な風景といった「ビュフェ・スタイル」は一貫しているといえる。

展覧会「“ビュフェ・スタイル”とは何か？」では、《瓶のある静物》や《ニューヨーク：ダウンタウン ブロードウェイ》、《テーブル、食器》など、初期から晩年に至るビュフェの作品約100点を紹介。作風の変遷をたどるとともに、そこに貫かれる「ビュフェ・スタイル」に光をあてる。

展覧会概要

ベルナール・ビュフェ美術館 開館50周年「“ビュフェ・スタイル”とは何か？」
会期：2023年4月1日(土)〜11月7日(火)
会場：ベルナール・ビュフェ美術館
住所：静岡県駿東郡長泉町東野クレマチスの丘 515-57
開館時間：4〜10月 10:00〜17:00 / 11月 10:00〜16:30
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：水・木曜日(5月3日(水・祝)・4日(木・祝)は開館)
入館料：大人 1,000円(1,200円)、高校・大学生 500円(600円)、中学生以下 無料
※( )内は別館にて企画展を開催している場合の料金。この料金で本展と企画展の両方を観覧可
※20名以上の団体は100円引き

■同時開催
・ベルナール・ビュフェ美術館 開館50周年「こわくて、たのしいスイスの絵本展 〜クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界〜」
会期：2023年4月8日(土)〜7月2日(日)

【問い合わせ先】
ベルナール・ビュフェ美術館
TEL：055-986-1300