特別展「驚異と怪異——想像界の生きものたち」が、福岡市博物館にて、2023年3月11日(土)から5月14日(日)まで開催される。大阪の国立民族学博物館でも開催された巡回展だ。
古来より人びとは、自らの常識や慣習から逸脱した事物や事象を、この世との境界にいる想像界の生きものの姿を用いることで、認識し、説明してきた。
特別展「驚異と怪異——想像界の生きものたち」は、人魚や龍、河童、天狗など、人びとの想像力が生みだした創造界の生きものに着目する展覧会。国立民族学博物館や九州各地に所蔵される、驚異や怪異にまつわる絵画や書籍、彫刻、祭具など約350点を一堂に集めて展示する。
会場では、メキシコの「悪魔仮面」や「クモ仮面」、韓国の怪獣「ヨンノ」、プエルトリコの有角人の衣装などを通して、世界各地で生まれた想像界の生きものを紹介するほか、福岡・国玉神社に伝わる天狗像など、九州の驚異や怪異にも着目。想像界の生きものの多様性を紹介するばかりでなく、人間の心理や思考の働き、イメージの在り方にも光をあててゆく。
特別展「驚異と怪異——想像界の生きものたち」
会期:2023年3月11日(土)~5月14日(日)
会場:福岡市博物館 特別展示室
住所:福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,600円、中学・高校生 1,200円、小学生 800円
※身体障害者手帳などの提者は無料(対象者については博物館ホームページを参照)
【問い合わせ先】
「驚異と怪異」福岡展事務局(西日本新聞イベントサービス内)
TEL:092-711-5491(平日 9:30~17:30)