布施琳太郎の個展「絶縁のステートメント」が、東京のスノーコンテンポラリー(SNOW Contemporary)にて、2023年6月23日(金)から8月5日(土)まで開催される。
布施琳太郎(ふせ りんたろう)は、1994年生まれのアーティストだ。iPhoneの発売以降、急速に拡大するメディア環境のなかに生きる人間の認知や慣習、そしてそれに伴う社会と人の距離やコミュニケーションのあり方など、不可視ではあるものの実在する変容や違和感を、絵画や映像を通じて浮かび上がらせる作品を手がけている。また、作品制作にとどまらず、批評や詩の執筆、展覧会企画など、多様な活動を精力的に行ってきた。
個展「絶縁のステートメント」において布施は、人と人がコミュニケーションを行うと、そのふたりは絶縁しなければならない未来社会を想定し、この社会のなかで人類が紡ぎだす手紙を発表。これらを映像やドローイング、小型彫刻などで表現する予定だ。
布施が想定するのは、人びとがすれ違いつつ、しかし生きてゆく社会。あらゆる情報を学習し、それらの関係を数学的に導きだすこの社会では、ものごとを達成するためには思考せずに計算をすれば事足りる。翻って現実の現代社会は、ビッグデータに基づいて予測モデルを構築するAI技術の急激な進歩により、大きな変動を被ろうとしている。本展を通して布施は、すべてが現在のなかで予測しうる時代にあって、異なる時間感覚を触発することを試みてゆく。
布施琳太郎「絶縁のステートメント」
会期:2023年6月23日(金)〜8月5日(土)
会場:スノーコンテンポラリー
住所:東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
開廊時間:13:00〜19:00
休廊日:日・月・火曜日、祝日
観覧料:無料
【問い合わせ先】
スノーコンテンポラリー
TEL:03-6427-2511