展覧会「さくらももこ展」が静岡市美術館にて、2023年6月17日(土)から8月23日(水)まで開催される。神奈川でも開催された巡回展で、その後神戸、長崎に巡回予定。
さくらももこは、『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』、エッセイ『もものかんづめ』などの作者として知られ、まんが家だけでなく、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち合わせるアーティストだ。
展覧会「さくらももこ展」では、さくらももこの代表作からデビュー作まで、原稿や原画、愛用品など約300点を一堂に展示。“描くこと”と“書くこと”を楽しみつくした一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこの魅力をあますことなく紹介する。
展覧会は、全5章で構成。序章「さくらももこができるまで」では、少女時代の私物や当時の情景を描いたイラストと共にまんが家デビューまでの時間を辿り、第1章「ももことちびまる子ちゃん」では、代表作『ちびまる子ちゃん』の名場面がずらりと並ぶ。
続く第2章では、『もものかんづめ』などさくらももこの“爆笑”エピソードや名言の数々を綴ったエッセイを紹介。第3章「ももこのまいにち」では、息子との日常を綴った絵日記などを通して、さくらももこが大切にした日常を探る。
また、第4章「ももこのナンセンス・ワールド」では、『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』の根底に流れるどこか冷めた世界観を知る上で重要な作品『神のちからっ子新聞』などにフォーカスし、第5章「ももことコジコジ」では、正体不明の宇宙の子“コジコジ”にまつわるカラー原画などを展示する。
そして終章の「アトリエより」にて展示されるまる子とコジコジの冒険を描いた『まるコジ』の名場面と、ひとつひとつ丁寧に描かれた小さなイラストたちにより、展覧会は幕を閉じる。
さらに、国民的まんが『ちびまる子ちゃん』には、静岡の風景や名所、名物などが多く登場するなど、静岡出身のさくらももこならではのこだわりがふんだんに詰め込まれている。本展では、静岡ゆかりの作品を多数紹介。静岡の魅力も堪能できる展覧会となっている。
「さくらももこ展」
会期:2023年6月17日(土)~8月23日(水)
開場:静岡市美術館
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階
開館時間:10:00~19:00(展示室への入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日、7月18日(火)
※ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、大高生・70歳以上 900円(700円)、中学生以下無料
※( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金
※障がい者手帳持参者および介助者原則1名は無料
※展示室内の混雑緩和のため、日時指定制(web予約)を導入。予約なしの場合、受付でその旨を伝え整理券を受け取ること
【問い合わせ先】
静岡市美術館
TEL:054-273-1515