展覧会「つながる琳派スピリット 神坂雪佳展」が、三重のパラミタミュージアムにて、2023年10月6日(金)から11月26日(日)まで開催される。富山県水墨美術館などでも開催された巡回展だ。
装飾性豊かな作風で、絵画や工芸といった領域にとらわれず、さまざまな意匠を生みだした琳派。江戸時代初期の本阿弥光悦や俵屋宗達に始まり、江戸時代中期の尾形光琳や尾形乾山、江戸時代後期の酒井抱一などによって、琳派は私淑というかたちで継承されてきた。そして、近代京都において、琳派を手本に創作活動を行ったのが、神坂雪佳(かみさか せっか)である。
1866年京都に生まれた雪佳は、伝統的な四条派に学ぶも、明治という新しい時代にふさわしい工芸図案の必要性を認識し、図案家の岸光景(きし こうけい)に師事。そうしたなか、琳派への傾倒のもと図案家や画家として活動し、染織から陶芸、漆芸、室内装飾、そして庭園まで、多岐にわたるデザインを手がけたのだった。
展覧会「つながる琳派スピリット 神坂雪佳展」では、古典と近代というふたつの源泉を融合させ、美術と意匠の両分野を行き来した雪佳の活動を紹介。『百々世草』や《金魚玉図》、《杜若図屏風》など、雪佳の作品を一堂に集めて展示するとともに、雪佳が手本とした琳派の流れを、光悦や光琳らの名品からたどってゆく。
展覧会「つながる琳派スピリット 神坂雪佳展」
会期:2023年10月6日(金)〜11月26日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 10月6日(金)〜30日(月) / 後期 11月1日(水)〜26日(日)]
会場:パラミタミュージアム
住所:三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休場日:10月31日(火)
入館料:一般 1,000円(750円)、大学生 800円(700円)、高校生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は、13名以上の団体料金
※障害者手帳の提示者は無料(ミライロID可)
※画像写真の無断転載を禁ずる。
【問い合わせ先】
パラミタミュージアム
TEL:059-391-1088