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近代長崎の文化人・永見徳太郎の展覧会、長崎県美術館で - 自ら手がけた絵画や南蛮美術の旧蔵品を紹介

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企画展「浪漫の光芒─永見徳太郎と長崎の近代」が、長崎県美術館にて、2023年10月14日(土)から2024年1月8日(月・祝)まで開催される。

近代長崎、稀代の文化人・永見徳太郎の全貌

満谷国四郎 《長崎の人》 1916年
油彩・カンヴァス 倉敷市立美術館 (永見旧蔵品) [通期展示]
満谷国四郎 《長崎の人》 1916年
油彩・カンヴァス 倉敷市立美術館 (永見旧蔵品) [通期展示]

長崎有数の資産家のひとりであり、近代長崎における稀代の文化人としても知られた永見徳太郎(ながみ とくたろう)。長崎を代表する商家・永見家の当主となった徳太郎は、実業家として活動する一方、南蛮美術を中心とする作品蒐集、戯曲などの執筆、そして写真や絵画の制作など、幅広い分野で長崎の芸術文化に関わった。また、その名は広く全国にも知られ、芥川龍之介や竹久夢二といった芸術家が永見と交流している。

《南蛮人交易図》 江戸時代 17世紀後期
紙本着色 神戸市立博物館 (永見旧蔵品) [前期・中期展示]
《南蛮人交易図》 江戸時代 17世紀後期
紙本着色 神戸市立博物館 (永見旧蔵品) [前期・中期展示]

企画展「浪漫の光芒─永見徳太郎と長崎の近代」は、永見の全貌に迫る、初の展覧会。南蛮美術を中心とする永見の旧蔵品、自ら手がけた絵画や写真、そして永見と交流した芸術家による作品を展示し、多岐にわたる永見の活動を紹介する。

南蛮美術を中心とする旧蔵品が里帰り

《マリア観音像》 18世紀前期
陶 神戸市立博物館 (永見旧蔵品) [通期展示]
《マリア観音像》 18世紀前期
陶 神戸市立博物館 (永見旧蔵品) [通期展示]

南蛮美術を中心とする永見の蒐集は、絵画から彫刻、工芸品、古地図、そして宗教にまつわる品々まで、多岐にわたっている。本展では、永見の旧蔵品の一部が里帰り。《南蛮人交易図》や《色絵象にインド風俗図壺》、《マリア観音像》など、多様な作品や資料を目にすることができる。

永見自らが手がけた作品

永見徳太郎 《赤道近くの海》 1920年
油彩・カンヴァス 長崎県美術館[通期展示]
永見徳太郎 《赤道近くの海》 1920年
油彩・カンヴァス 長崎県美術館[通期展示]

永見は、「夏汀(かてい)」の雅号を名乗り、自ら創作を行った。とりわけ大正時代には、写真集『夏汀画集』3冊の発行、油彩画の展覧会出品、そして戯曲集の出版など、写真、絵画、文学にわたる幅広い分野で活発に活動している。会場では、《赤道近くの海》や《長崎港》といった油彩画をはじめ、永見が手がけた創作に光をあてる。

永見と交友を結んだ芸術家の作品も

南薫造 《葡萄棚》 1915年
油彩・カンヴァス 早稲田大学會津八一記念博物館 (永見旧蔵品) [通期展示]
南薫造 《葡萄棚》 1915年
油彩・カンヴァス 早稲田大学會津八一記念博物館 (永見旧蔵品) [通期展示]

蒐集や創作の発表により文化人として名を馳せた永見は、数多くの芸術家と交友を結んだ。永見は、高名な芸術家たちを自邸でもてなし、時には彼らの作品を買い求めている。本展では、竹久夢二や南薫造といった中央で活躍した画家、そして渡辺与平など長崎の画家を中心に、永見ゆかりの作品を紹介する。

展覧会概要

企画展「浪漫の光芒─永見徳太郎と長崎の近代」
会期:2023年10月14日(土)〜2024年1月8日(月・祝) 会期中に一部展示替えあり
[前期 10月14日(土)〜11月5日(日) / 中期 11月7日(火)〜26日(日) / 後期 11月28日(火)〜1月8日(月・祝)]
会場:長崎県美術館 企画展示室
住所:長崎県長崎市出島町2-1
開館時間:10:00〜20:00
※1月2日(火)・3日(水)は18:00まで
※入場はいずれも閉館30分前まで
休室日:10月23日(月)、11月6日(月)・13日(月)・27日(月)、12月11日(月)・25日(月)、12月29日(金)〜1月1日(月・祝)
※11月6日(月)は、本展以外は開館
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生・70歳以上 1,000円(800円)、高校生以下 無料
※( )内は前売および15名以上の団体料金
※前売券は、10月13日(金)まで、チケットぴあ(Pコード 686-567)、ローソンチケット(Lコード 81674)、セブンチケット(セブン-イレブン)、CNプレイガイド(ファミリーマート)ほかにて販売
※身体障害者手帳などの提示者および介護者1名は5割減額
※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可
※会期中、本展観覧券の半券提示で前売料金にて入場可

【問い合わせ先】
長崎県美術館
TEL:095-833-2110

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